とうとう観てきました | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・まだかまだかと首を長くして待っていた、「鳥獣戯画」展やっと行ってきました。


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・・・まず、駐車場へ車を入れるのに20分ほどかかりました。


京都国立博物館明治古都館(本館)

修理完成記念国宝鳥獣戯画と高山寺

2014(平成26)年10月7日(火)~11月24日(月・休)

絵巻の中でも最もよく親しまれ、世界的にも知られる国宝「鳥獣人物戯画」(高山寺蔵)。この展覧会では、朝日新聞文化財団の助成による修理が完成したことを記念して、甲巻から丁巻までの4巻すべてを公開します。あわせて、高山寺中興の僧・明恵(1173~1232)に関わる資料や、国宝「華厳宗祖師絵伝(華厳縁起)」(高山寺蔵)などの名宝の数々をご紹介します。


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・・・館内へ入るのに70分待ち。「鳥獣戯画」の前にたどりつくまで、またまた行列という現実。でも4巻そろっての展示ということで、グッと我慢。しかし、前期・後期で展示をカエルので、結局のところ甲乙丙丁のそれぞれ半分しか見れていません。むむむ、ちょっと物足りない。ただ、高山寺の多くのお宝が出品されていたので、少しは納得しました。


時代を超えて親しまれてきた国宝「鳥獣人物戯画」は、甲巻、乙巻、丙巻、丁巻の4巻に分かれて伝わっています。それぞれ長さ10メートルにおよぶ絵巻物です。とくに平安時代に描かれた甲巻と乙巻は秀逸で、甲巻に登場する兎や猿、蛙の人間のようなしぐさからは、かれらの話し声まで聞こえてくるよう。まさに中世日本のファンタジーの世界、現代の漫画の原点といえるでしょう。乙巻は動物図鑑のようで、馬や牛といった身近な動物から、麒麟や龍、獏などの想像上の霊獣が自然の景観の中に次々と現れ、ひとつの物語のように展開しています。

描かれてから800年が経過した鳥獣戯画は、劣化や損傷に悩まされていました。和紙そのものの劣化や退色、小さな焦げ跡や虫食いの跡、江戸時代の修理で使用された裏打ち紙の雲母が絵に付着した例などです。今回の保存修復は、朝日新聞文化財団による文化財保護助成事業の第1号として実施され、平成25年(2013)3月に4年がかりで完了しました。本展は、修復作業中の新発見を紹介しながら、修理後の全4巻を初めて一挙に展示する稀有な機会です。


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平成知新館(平常展示館)

設計は、ニューヨーク近代美術館 新館、東京国立博物館 法隆寺宝物館、豊田市美術館などを手がけた世界的建築家、谷口吉生氏です。日本的な空間構成を取り入れた直線を基本とする展示空間では、収蔵品を中心に京文化の神髄をゆっくり楽しんでいただけます。また、開放的なロビーに降りそそぐ陽光は訪れる方々をやさしく包んでくれることでしょう。さらに、展示室全体を守る免震構造、最新の映像設備を誇る講堂、庭を眺望できるレストランなど、新しい魅力に満ちた展示館となっています。


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・・・「平成知新館」も初めてだったので、楽しみにしていました。


平成知新館オープン記念展「京都の平安・鎌倉彫刻(京へのいざない)

2014年9月13日~2014年12月23日

平安時代から鎌倉時代の京都周辺の仏像を展示します。大阪・天野山金剛寺の本尊、巨大な大日如来坐像と脇侍の不動明王坐像が圧巻です。大日如来像は平安貴族好みのみやびな作風。不動明王像は快慶の弟子行快の銘文が発見された鎌倉時代の貴重な作例です。法然上人の念持仏と伝わる知恩院の穏やかな阿弥陀如来立像、上人の一周忌に造られた精悍な阿弥陀如来立像も展示します。これらの像を含む20躯ほどで構成します。平安時代と鎌倉時代の像と対面してどのような印象を受けるでしょうか。比べてみてください。


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肖像彫刻

2014年9月13日 ~ 2014年11月9日

肖像彫刻とは実在の人物を表したものです。第十八代天台座主の良源は元三大師の通称で知られ厄除けに霊験があると信じられました。特別な力を持つ僧にふさわしい魁偉な容貌です。空也とともに平安時代に念仏を広めた千観の像は口を開いて念仏を唱える姿ですが、手は密教僧のような印を結びます。一遍上人が創めた時宗の僧、一鎮と伝える像は個性的な顔をまるで生きているかのように彫り出していてみごとです。大通寺の源実朝坐像は通常非公開です。展示は今回限りです。それぞれの人物の人柄に思いを馳せてご覧ください。


・・・さすが「国立」です。スゴイ作品がならんでいました。「鳥獣戯画」は長蛇の列を我慢するしかありませんが、そのストレスも「平成知新館」でふっとびました。ぜひ皆さんも「芸術の秋」「芸術のカエル」にお出かけください。