・・・岡崎公園に行く前に、
◆祇園・津田楼
605-0074
京都市東山区祇園町南側570-121/075-708-2518
幕末より津田楼は四条川端でお茶屋を営んでおりました。その後、大正初期には花見小路に移転し現在に至っています。また、津田楼は祇園以外に山科で川魚料理屋も営んでおり、その店の名残を引き継ぎ、今もなまずとうなぎをモチーフとしたロゴを使用しております。2010年、改装を終え、新たな津田楼が祇園に生まれました。
お食事やお飲み物をお楽しみ頂くだけでなく、京都文化、日本文化を五感で感じて頂ける場でありたいと願っています。舞妓写生会や朗読と三味線の演奏会などの今までのイベントは文化サロンよりご確認いただけます。津田楼古美術ショップは、営業時間内でしたらいつでもご来店いただけます。清水三年坂美術館・館長 村田理如が厳選した古美術品、浮世絵、現代美術まで幅広く取りそろえております。ごゆるりとお買い物をお楽しみ下さい。ショップのみのご利用も可能です。祇園散策の際にはどうぞお気軽にお立ち寄りください。
・・・以前、「建仁寺」に行った時にランチしたお店です。帰り際、ぜひ「清水三年坂美術館」へもお寄りやす、なんて言われたもので、
◆【清水三年坂美術館】◆
605-0862京都市東山区清水寺門前産寧坂北入清水三丁目337-1/075-532-4270
私が(館長・村田理如)初めて明治の美術品と出会ったのは今から20年ほど前のニューヨークでした。その頃はまだ会社勤めをしていたのですが、出張の帰り、たまたま入ったアンティークモールのとある店のショーウィンドウの前で目がクギ付けになってしまったのです。そこに並べてあったのは幕末から明治にかけて作られた美しい印籠でした。店の中に入ると、それまで見たこともない繊細で美しい明治の美術品の数々が、所狭しと置かれていました。その美しさにしばし我を忘れて見とれていました。気が付くと印籠を2本買っていました。その興奮を今も忘れることは出来ません。ホテルに帰ってから買った印籠を繰り返し繰り返し取り出しては、眺めてうっとりしていました。この世にこれほど細密で美しい美術品があったのかという感動でした。その時以来、ニューヨークやロンドンに行く度に幕末・明治の美術品を購入するようになりました。またサザビーズやクリスティーズといったオークション会社のカタログを取り寄せ、書面ビッドをして落札するようになりました。そうこうするうちに収集品が大量に貯まり、置き場所にも困るようになり、一方で会社の仕事も忙しく、買った作品をゆっくり眺めている時間もなくなってしまいました。そこで、いっそのこと会社を辞めたら毎日好きな美術品を眺めていられるし、海外のオークション会場にも行って直接作品を見て落札できると思い、平成11年に会社を辞め、美術館設立の準備を始めたわけです。
集めるうちに気がついたことは、幕末・明治の美術品の名品はほとんどが海外に流出していて、日本国内には残っていないし、それらを本格的に展示している美術館も国内には存在していないということでした。特に金工(金属工芸)、七宝、印籠、根付等はひどい状態だということが分かってきました。これらの名品が、日本で市場に出れば、海外の業者の手に渡り、たちまち欧米に流出してしまいます。こういう事が、明治以降延々と続いてきた為に日本からほとんど姿を消してしまったのです。だから一般の人が明治の美術品の名品を見る機会はほとんどないといっていいかと思います。明治以降、日本は急速に欧米の文化を取り入れ、生活スタイルも欧米化しました。学校教育も、美術や音楽は欧米のものが中心でした。日本人の美術に対する関心も、日本の伝統的なものより印象派の絵画や西洋骨董などに集まり、幕末・明治の美術品に関心を持つ人がほとんどいなくなってしまったのです。又、たとえ関心があっても欧米人ほど高く評価しない為、高額な名品は海外に流出していくのです。その結果、日本にはガラクタばかり残り、ますます明治の美術館に対する評価も下がってしまったのです。一方、海外で一番人気のある日本美術は何かというと、それは幕末・明治の美術品です。欧米の美術館でも日本美術といえば、幕末・明治の展示が大半ですし、ニューヨークやロンドンの日本美術のオークションでも陶磁器、浮世絵と明治美術が中心で、明治美術の人気が高いのは日本と対照的です。集めるうちに気がついたことは、幕末・明治の美術品の名品はほとんどが海外に流出していて、日本国内には残っていないし、それらを本格的に展示している美術館も国内には存在していないということでした。特に金工(金属工芸)、七宝、印籠、根付等はひどい状態だということが分かってきました。これらの名品が、日本で市場に出れば、海外の業者の手に渡り、たちまち欧米に流出してしまいます。こういう事が、明治以降延々と続いてきた為に日本からほとんど姿を消してしまったのです。だから一般の人が明治の美術品の名品を見る機会はほとんどないといっていいかと思います。明治以降、日本は急速に欧米の文化を取り入れ、生活スタイルも欧米化しました。学校教育も、美術や音楽は欧米のものが中心でした。日本人の美術に対する関心も、日本の伝統的なものより印象派の絵画や西洋骨董などに集まり、幕末・明治の美術品に関心を持つ人がほとんどいなくなってしまったのです。又、たとえ関心があっても欧米人ほど高く評価しない為、高額な名品は海外に流出していくのです。その結果、日本にはガラクタばかり残り、ますます明治の美術館に対する評価も下がってしまったのです。一方、海外で一番人気のある日本美術は何かというと、それは幕末・明治の美術品です。欧米の美術館でも日本美術といえば、幕末・明治の展示が大半ですし、ニューヨークやロンドンの日本美術のオークションでも陶磁器、浮世絵と明治美術が中心で、明治美術の人気が高いのは日本と対照的です。当館では宮内省(現在の宮内庁)はじめ、国内の数寄者向けに作られた一級の作品、および貿易用に作られたものではあるが、美術品としての価値が高いものを選んで、展示しています。技法別に分類すると、蒔絵、金工、七宝、焼き物、彫刻などであり、用途別では硯箱、料紙箱、文台、香炉、香箱、小箱、花瓶、印籠、根付、煙草入れ、煙管、煙管筒、矢立、茶碗、刀装金具、帯留め、櫛、かんざし等があります。時代としては明治を中心に幕末・大正あたりまでを含めて収集・展示をしています。どの分野をとっても今や再現不可能な細密で繊細で高度な技術で作られたものばかりです。一階は常設展示室になっており、常時、蒔絵、金工、七宝、京薩摩焼の展示と技法の説明パネルや道具、材料、工程サンプルの展示と説明用のDVD映像を流しています。二階は特別展示室になっていて3ヶ月毎に企画展示をしています。一階の常設展示も一年で中身が全部入れ替わるよう、随時展示を少しずつ替えています。いつの日か明治を越える蒔絵、七宝、金工等の作品が作られるようになる日が来るのが私の夢です。その為にもアーティストを目指す人達が当美術館にもっともっと足を運んでくれることを願っています。
・・・かなり緻密な工芸品がズラッ~と展示されていますので、マニアにはたまらないミュージアムです。
・・・さて、岡崎公園までやって来ました。
◆【バルテュス展】◆7月5日(土)~9月7日(日)
京都市美術館/606-8344京都市左京区岡崎円勝寺町124(岡崎公園内)
「20世紀最後の巨匠」とも称される画家バルテュス(本名バルタザール・クロソフスキー・ド・ローラ、1908-2001)。時が止まったように静謐な風景画や、バルテュス曰く「この上なく完璧な美の象徴」である少女のいる室内画など、どこか神秘的で緊張感に満ちた独特の世界観は、多くの人々に愛され続けています。その世界的な人気ゆえ、作品の所蔵先は世界中に広がっており、彼が愛したこの日本で我々の目に触れる機会は極めて限定的でした。没後初の大回顧展が、ついに実現。世界中から集う40点以上の油彩画に加えて、素描や愛用品など100点以上を紹介します。
・・・あちこちのミュージアムを回っているので、あやうく見逃すところでした。セ~フ。
画家バルテュス(本名バルタザール・クロソフスキー・ド・ローラ)は1908年、パリに生を受けた。閏年の2月29日生まれだ。ポーランド貴族の血を引くバルテュスの父は美術史家、母は画家で、兄に小説家・画家でサドやニーチェの研究家としても知られるピエール・クロソフスキーを持つ。幼いころから画家や詩人に囲まれ、芸術にあふれた環境で育った彼の最初の作品は、11歳の時に描いた絵本『ミツ』に遡る。バルテュスは美術学校に通っていない。初期イタリア・ルネサンスのピエロ・デッラ・フランチェスカ、フランス古典主義のニコラ・プッサン、あるいはフランス写実主義のギュスターヴ・クールベといったヨーロッパ絵画の伝統に触れながら、百花繚乱の様相を呈した20世紀美術の流派のどれにも属することなく、独特な具象絵画の世界を築き上げていった。1934年にパリで開かれた最初のスキャンダラスな個展以降、扇情的なポーズを取る少女というモティーフゆえに批判や誤解にもさらされたバルテュスだが、フランス文化大臣アンドレ・マルローの依頼によりローマの「アカデミー・ド・フランス」館長を務めるなど着実に地位を築いてゆき、1983年のパリのポンピドゥー・センターでの回顧展でついに国際的な名声を獲得する。幼い頃より日本や中国といった東洋文化に親しんできたバルテュスの晩年の作品は、東西の世界の融合に向かった。1962年の初来日以降、節子夫人という伴侶を得て、殊に日本との関わりが深くなったバルテュスは、1991年に第3回高松宮殿下記念世界文化賞を受賞した。2001年に93歳で亡くなるまで、生涯キャンバスに向かい続けたバルテュスの作品は、今も多くの人々に愛され、日ごとそのファンを増やしている。
・・・会期前のチラシと、開催されてからのチラシ両方を掲載しました。微妙に違うところがあります。気がつきますか?