羽曳野市(1) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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茨木市東奈良遺跡は、阪急南茨木駅を中心に広がる弥生時代(約2000年前)の大集落で、この地域の拠点的集落のひとつです。これまでに出土した遺物は、壺・甕・高坏・鉢などの土器類、石斧・石包丁・石鏃・石錐などの石器類、鋤・鍬・杵・臼などの木器類、また食用にしたと考えられる貝や鹿・猪などの骨など当時の生活必需品はすべて出土しています。とくに昭和48年から翌年にかけて出土した銅鐸・銅戈(どうか)・勾玉(まがたま)などの鋳型類は、その年の文化財に関する十大ニュースのひとつになりました。銅鐸鋳型は、凝灰質砂岩という石に文様を彫り込んだ、第1号流水文銅鐸鋳型で、縦43.5センチ、横29.0センチ、厚さ14.5センチ、重さ28キログラムの大きさのものです。国の重要文化財に指定されています。


・・・に触発されて、わが羽曳野市の銅鐸を紹介しておきたいと思います。


にし1


◆西浦銅鐸

583-0861羽曳野市西浦1050(西浦小学校)

昭和53年(1978)9月27日に西浦小学校の増設工事に際して偶然に発見されました。その後の発掘調査で銅鐸は、幅約65cm・深さ35cmの穴のなかに横にねかせて45度の角度丁寧に埋められていることがわかりました。発見された時は、保存状態が良かったため錆びておらず、美しい赤銅色(新しい10円玉の色)をしていました。銅鐸は高さが89.6cm重量13.5kgもある大きなもので銅鐸の形状は、鈕の形式による分類では突線鈕式で、鈕の外縁と鰭の外縁に双頭渦文の飾耳がつき、舞の上部に鈕脚壁がある。外面の文様は六区袈裟襷文で区画内の文様はない。鈕の中央の綾杉文帯に太い突線を入れ、鋸歯文帯の斜線はすべて方向を揃える。これらの特徴から弥生時代後期に畿内地方を中心に作られた銅鐸であることがわかりました。なお、弥生時代の美しい輝きや考古学的価値が高いことから、平成3年に重要文化財に指定され陵南の森総合センター内「歴史資料室」に展示されています。


・・・現在、説明案内板にはカラー写真が添付されています。当初の図がはげ落ちたからか?誰かが落書きしたからか?わかりませんが、汚いまま放置してあるよりはズッとマシですね。


にし2


・・・西浦小学校のすぐ横にあるのが、


◆食とみどり技術センター(旧農林技術センター)

583-0862羽曳野市尺度442072-958-6551

大正8年 「大阪府農事試験場」として発足

昭和25年 「大阪府農業試験場」に改称

昭和38年 府内各地の旧農業試験場、種畜場等を統合し、羽曳野市に「大阪府農林技術センター」として発足

平成4年 「大阪府立農林技術センター」に改称

平成14年 大阪府立淡水魚試験場、大阪府立緑化センターと統合し、「大阪府立食とみどりの総合技術センターに改称

平成19年4月 三機関が統合し、「大阪府環境農林水産総合研究所 食とみどり技術センター」として発足

本部・食とみどり技術センターには、人事、予算、広報、事業管理など研究所の本部機能を担う「総務部」・「経営企画部」、農林業、自然環境、食品及びバイオマス利用等に関する調査研究を担当する「環境研究部」・「食の安全研究部」が置かれています。また、「農業大学校」を設置し、農の担い手の育成を行っています。


にし3


「食とみどり技術センター」の建て替え計画

大阪府立環境農林水産総合研究所は大阪府羽曳野市の研究所本部内にある「食とみどり技術センター」の建て替え計画を進めている。老朽化している食とみどり技術センターと環境科学センターを1カ所に集約する。基本設計を担当した内藤建築事務所と随意契約し、2014年度から実施設計に着手する。本体工事は15年度に着工し、16年度の完成を予定している。全体事業費は約23億3000万円で、内訳は調査費などが約8000万円、工事費が約22億5000万円。建て替え後の研究所の規模は倉庫など約440平方㍍を含めてRC造地上2・3階建て約5805平方㍍を想定している。研究所は食とみどり技術センター(羽曳野市)、環境科学センター(大阪市)、水産技術センター(岬町)、水生生物センター(寝屋川市)の4施設で構成する。研究所本部機能を含む食とみどり技術センター(本館RC造2階建延約3960平方㍍、別館RC造2階建延約1440平方㍍、旧実験棟RC造平家建約675平方㍍)は築後50年以上を経過しており、老朽化が進んでいる。環境科学センター(RC造地下1階地上4階建延5240平方㍍)も完成後45年以上が経っていることから、羽曳野市の食とみどり技術センターの敷地に移転して集約する。


・・・「ハコモノ」というのは、維持管理がたいへんですよね。


にし4


・・・西浦には、まだまだ古き良き時代が残っています。そこを通り抜けて「綾南の森」へ向かいます。


にし5


・・・羽曳野市立陵南の森図書館が、昭和58年6月開館ということなので、当然「公民館」棟も同時期になりますね。