・・・今回の「宮島」では、「海」だけでなく「山」もという目的がありました。
◆紅葉谷公園
弥山麓の谷あい、紅葉谷川に沿って広がる公園。江戸時代に開拓されモミジの苗木が植えられたのが始まりといわれ、この時代の文献には「清き流れあり、樹木蒼古にて一区の幽境なり、楓樹多きを以って名とす」と紹介されています。厳島八景の一つ「谷原麋鹿」は、紅葉谷東の「谷ヶ原」を指します。昭和20年(1945年)の枕崎台風で一帯は土石流に飲み込まれましたが、その後昭和23年(1948年)から2年間、8000万円の巨費を投じて災害復旧工事が行われ、今日に見られる砂防庭園が完成しました。 作庭は地元広島の庭園師が手がけ、石材は現地にあるものを傷つけず自然の形のまま使用。樹木は切らない、コンクリートの面は眼にふれないよう野面石で包むなど、安全性はもちろん自然環境に配慮した美しい庭園です。約700本の紅葉があります。種類はイロハカエデが約560本ともっとも多く、オオモミジ約100本・その他ウリハダカエデやヤマモミジ等が約40本。春から夏にかけて、葉に澱粉質を蓄え、霜が降りる秋になるとアントシアニンという物質に変わります。このアントシアニンという物質の量によって、紅葉の良し悪しが決まります。春から夏にかけては緑が清々しく、11月中旬から下旬にかけては紅葉が綺麗です。
◆宮島ロープウエー(広島観光開発株式会社)
739-0522広島県廿日市市宮島町紅葉谷公園/0829-44-0880
榧谷(かやたに)駅は標高は371mで、麓の紅葉谷駅から1.1km10分の乗り換え駅です。ここまでは小型8人乗りのロープウエーで1分間隔で運行しています。そしてこの駅からは520m離れた頂上(433m)の獅子岩駅まで30人乗りの客車が15分間隔で運行しています。前車は循環式で長距離運行に適していて、後車は交走式で高速運行に適しています。宮島桟橋から麓の紅葉谷駅まで徒歩で厳島神社を経由すると26分ぐらいかかるのでロープウエーが14分で、合計40分。そして獅子岩駅から弥山山頂(535m)の展望台まで徒歩26分。待ち時間や色々参拝もあるから最短往復3時間なければ、神の島の霊験あらたかな山頂へはゆけないのです。
・・・ということで、今回は、山頂まで行かずに途中で引き返しました。
宮島ロープウエー獅子岩線は、2008年3月8日新しくなりました。外国人に対応するため高さが以前より10cm高く2.1mになりました。重さは1.2t、軽いのはアルミ製だからです。この取付け作業は4tの重さを運べるシュペルピューマという大型ヘリコプタで吊り下げ運ばれました。
・・・やはり、鹿についてふれておきましょう。
◆広島県HPより
宮島に生息するニホンジカは、野生動物として自然生態系の重要な構成種であるとともに、住民により大切に扱われてきた歴史があり、また観光要素の一つでもあり、人と密接に関わりながら生息しています。しかしながら近年市街地周辺に集中して生息するようになり、シカによる住民の生活環境被害や観光客への危害が問題化してきました。また、シカ自体にも人為的な環境への依存や過密状態によって、異物の誤食による健康被害などの弊害が見られるようになりました。平成10年度には旧宮島町が「宮島町シカ対策協議会」を発足させ、これらの問題について検討し、シカの野生復帰の方針を示しましたが、解決には至っておらず、その後、平成18年度に環境省がシカの植生被害調査を行い、また市からの要望を受けて、平成19年度には県がシカの生息状況調査に基づく保護管理報告書を作成し、市に提供しました。このような状況を受け、地元廿日市市では平成20年3月に学識経験者(専門家)、地元宮島町の関係者及び廿日市市で構成する「廿日市市宮島地域シカ対策協議会」を設立し、その協議会において、シカの生息状況などに係るモニタリング調査及び住民意識調査を踏まえ、「宮島地域シカ保護管理計画」を策定しており、この計画に基づき、廿日市市がシカの保護管理対策を実施しているところです。宮島のシカは野生動物であり、自然の中で餌を取り生息しています。これを踏まえ、廿日市市ではシカを自然に帰すために餌やりを禁止し、併せて、栄養状態の悪いシカについては保護し、回復を確認してから自然に帰すなどの管理を、この計画に基づき行っているところです。宮島地域のシカについては、全国の皆様から多くの御意見や御提言が寄せられています。
その多くは、
(1)宮島は世界遺産の島であり、また宮島のシカは厳島神社の神の使いでもある。海外からの旅行客にも恥じないように、大切にしなければならない。
(2)シカが餌やり禁止で餓死に追いやられている。虐待されている。
(3)餌やりを禁止し、野生に返すのであれば、芝生の造成などにより餌を確保すべきである。山にはシカの餌となる植物が生えていない。
(4)シカの個体数を調整するために、避妊手術で計画的に減少させるべきである。
という趣旨ものです。(1)の御提言の趣旨につきましては、「人とシカが共存し、野生動物として健全な個体群の維持を図る」という「宮島地域シカ保護管理計画」の目的と、到達点は同じと考えております。(2)~(4)の御提言などにつきましては、「宮島地域シカ保護管理計画」の中に位置付けられており、県はこの計画に基づくシカの保護管理を支持しているところです。なお、シカの虐待については、確認された事実はございません。廿日市市宮島地域シカ対策協議会によるシカの保護管理について、御理解と御協力をお願いします。
・・・さて、宮島旅行で発見した「赤丸ポスト」を一挙に公開します。
●ホテル「みや離宮」のむかい/広島県廿日市市宮島町845-1
●廿日市警察署宮島交番前/広島県廿日市市宮島町幸町西浜465