ミュージアム | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・「風土記の丘」から海南市下津へ。


しも1


◆下津歴史民俗資料館

649-0164和歌山県海南市下津町上688長保寺境内073-492-4826



下津歴史民俗資料館(中谷澄雄館長)で2011年度の前期展が始まった。テーマは「もう一度見たい絵、書、文書、工芸展」「山下充彦青山窯陶芸展」のつ。同館は昭和53年4月に開館し、2012年3月で閉館となるため、約33年間の見納め展となっている。地域に協力してもらい、それぞれの家人が所有してきた貴重な古文書や生活用具、掛け軸など約100点を展示。特に貴重な作品では、西山浄土宗の教えを説くなど活躍した明秀上人(1403生1487没)が使っていた貴重なけさ(竹園社所蔵)、室町時代の浄土真宗の僧・蓮如上人が1400年代後半に真筆し、奉献した名号なども展示されている。また、県出身の陶芸家として現在も活躍する山下氏の花器なども飾っている。中谷館長は「貴重な作品ばかり。この1年で閉館となってしまうので、ぜひ見納めに来館してほしい」と呼び掛けている。


・・・閉館になったのですが、せめて建物だけでも見ておこうと思ったわけです。


しも2


2012月末で閉館する下津歴史民俗資料館(中谷澄雄館長)で4月4日、見納め展「もう一度みたい絵・書・文書・工芸展」が始まる。これまで約33年間にわたり、古文書や民俗資料など1万点超の文化財を展示してきた。運営委員らは「最後の展示なのでぜひ足を運んでほしい」と来場を呼び掛けている。同館は昭和53年5月1日、国宝長保寺の敷地内に開館。運営委員が地域から文化財を借りて紹介するなど、「地元に根差した展示」を心掛けてきた。運営委員の中に学芸員はおらず、自分らで資料などを分析し、説明文を手作りするなど苦労も多かった。ただ、借り物を返す時には、説明文の展示パネルも一緒に返し、持ち主に感激されることもしばしばあり、やりがいは大きかったという。初期から運営に関わってきた良田秀俊さん(81)は「民家で思い掛けない美術品に出合うこともあり、自分らも楽しかった。住民の協力のおかげです」と懐かしそうに語った。今回の展示には、過去の展示から選りすぐった古銭、絵画、工芸品、土器など約100点を並べた。下津町仁義地区で作られたミカンが、遠くはロシアのウラジオストック(書簡では浦潮斯徳と明記)、中国の大連などに流通していたことが分かるなど、地元ならではの資料も鑑賞できる。


しも3


2012年3月閉館した下津歴史民俗資料館の貴重な収蔵物は、閉校になった加茂第二小学校に保管されているようです。海南市には「海南歴史民俗資料館」ありますが、将来的にはこちらも閉鎖した上で、新しい歴史民俗資料館を建設することが検討されているようです。


・・・「長保寺」の受付におられた方の話によりますと、修理のためにためていたお金を使って更地にしてしまったということです。展示物は、どこにでもあるようなものばかりで、誰もこんなとこまで来ませんよと、寂しそうでした。


しも4


長保寺


649-0164 和歌山県海南市下津町上689長保寺073-492-1030


西暦1000年(長保2年)に創建され、その年号をとって「長保寺」という名前になったようです。ここは、紀州徳川家歴代藩主の墓所でもあり、その藩主の御廟は、長保寺の裏手の山中にとても広い規模で造られていま。(御廟は国指定史跡です)本堂・塔・大門とそろって国宝に指定されているお寺は奈良の法隆寺とこの長保寺だけです。本堂・塔・大門とも鎌倉時代の再建だそうです。


しも5


・・・ミュージアム目的に偶然立ち寄ったところですが、なかなかの規模・由緒あるお寺で驚きました。資料館の建物を見ることができなかったのは残念ですが、それにかわる大きな収穫を得ることができ、ここまで来た甲斐がありました。