どうしても見たい映画がありました。
◆パメラ・トラバース(Pamela Lyndon Travers、P.L.Travers、1899年8月9日~1996年4月23日)
イギリスの児童文学作家。本名はヘレン・リンドン・ゴフ (Helen Lyndon Goff)。父はアイルランド人で、母はスコットランド人だった。オーストラリアのクイーンズランド州メアリーバラ(Maryborough)生まれ。25歳の時にイギリスへ移住し、その後まもなく最初の著書を刊行する。彼女の最もよく知られた本は、魔法の使える家庭教師、メアリー・ポピンズについての物語である。同名のタイトルによるディズニーの映画化作品(1964年)については、彼女は不満を表明した。彼女はシャーマン兄弟の音楽はうまくマッチしていないといい、また設定の全体が甘い話になりすぎていると考えていた。1977年、その文学的な業績により、大英帝国勲章(OBE)を授与された。同映画の製作裏話について、2013年に『ウォルト・ディズニーの約束』として映画化され、トラバースをエマ・トンプソンが演じた。
◆メリー・ポピンズ(Mary Poppins)
1964年に製作されたウォルト・ディズニー・カンパニー製作のミュージカル映画。米アカデミー賞5部門を受賞。
1910年のロンドン。仕事中毒の両親を持つジェーンとマイケルのもとに、二人が夢に描いた理想の家政婦メリー・ポピンズが風に乗ってやって来る。彼女は得意の魔法で家事をこなし、煙突掃除人のバートと共に子供たちを奇想天外なファンタジーの世界へと誘う。彼女の魔法は、子供たちだけでなく仕事に魂を売った大人たちの心をも開いてゆく。「チム・チム・チェリー」、「鳥に餌を」を始めとする15曲の名曲にのって笑いあり涙ありの物語が展開する、ディズニーらしさに溢れたファンタジー・ミュージカル。
ウォルト・ディズニーは、娘が持っていた空を飛ぶ魔法使いの乳母の話を集めた本に興味を示し、44年のはじめにロンドンの空襲を逃れてニューヨークに来ていた原作者のパメラ・L・トラヴァースに映画化の話を持ちかけるが、映画を野蛮な芸術と考えていた彼女は映画化の話を断る。その後、ウォルトは何度か小説の権利を入手しようと試みるが、トラヴァースはアニメーションとして映画化されることに抵抗を感じて映画化を許可しようとはしなかった。ウォルトの映画化に対する熱意は日増しに高まり、60年には自らトラヴァースと会って自分が本のイメージ通りに映画化できる唯一の人間だということをアピールする。ウォルトの人柄に惹かれた彼女は、映画をアニメーションにしないことと、最終的なシナリオの承認を得ることを条件に映画化を承認する。
◆ウォルト・ディズニーの約束
トム・ハンクスを主演に、ディズニーが初めて映画製作の裏側を描く『ウォルト・ディズニーの約束』が2014年3月21日(金・祝)より公開。夢と魔法を生み出す映画人、ウォルト・ディズニー。彼の映画製作50周年を経て、いま明かされるのは、往年の名作『メリー・ポピンズ』誕生秘話。映画化に向けて情熱を燃やし続けるウォルト・ディズニーにとって、唯一にして最大の障害は、映画化を頑なに拒み続ける「メリー・ポピンズ」の生みの親、原作者のP.L.トラヴァースだった。アカデミー賞に向けた賞レースでも注目されている本作。ウォルト・ディズニーが娘の愛読書である「メリー・ポピンズ」の映画化を長年にわたり熱望していたが、英国に住む原作者・トラヴァースは彼のオファーを断り続けてきたところから始まる。それでも諦めないウォルトに業を煮やしたトラヴァースは、決着をつけるためにハリウッドへ。「ようこそ!」と両手を広げて、トラヴァースを迎え入れるウォルトだが…。意外にも、映画の登場人物になるのは今回が初めてとなるウォルト・ディズニー。そんな彼を演じるのは、ハリウッドきっての名優トム・ハンクス。そして、そんなウォルトに少し不審そうな表情で挨拶を返すトラヴァース役には、英国の名女優エマ・トンプソン。「メリー・ポピンズ」の映画化に情熱を燃やすウォルトと、映画化を頑なに拒むトラヴァースの間では何度も激しい衝突が繰り返されるが、トラヴァースは容赦なく、音楽のアレンジに対しても「勝手なことをしないで」とピシャリと言い放つ。また、主演俳優も気に入らず、アニメなど子ども騙しだとウォルトの主張を拒絶。終いには、「映画化は中止だ!」と書類を窓から投げ捨ててしまうシーンも収められている。彼女はなぜそこまで頑なに「メリー・ポピンズ」を守ろうとするのか?その答えが、幼い頃の彼女と父親の関係にあると知ったウォルトは、映画製作続行への最後のチャンスをかけてトラヴァースにある“約束”をする・・・。
・・・ものを「つくる」ということについて、ガンコで一途で純粋な魂がぶつかりあう。自然と涙が出て来ました。説明できませんが、大切なこと、大切にしなければならないことがジ~ンとしみてくる映画でした。
さて、新年度のスタートです。