・・・私が支部長をつとめる「かえる友の会・関西支部」の事務局が守口市にある関係から、同じく守口市にある大阪創業の三洋電機「電機記念館」に行く機会がありました。
◆【三洋電機記念館(サンヨーミュージアム)】◆
570-8677守口市京阪本通2丁目5番5号/0120-340757(フリーダイヤル)
地下鉄谷町線守口駅3番出口を出て、大通り沿いに歩いて行くとありました。戦後間もない時代に「小さくても心のこもった仕事をしたい」という思いを胸に、井植歳男氏が創業した三洋電機。以来、半世紀余りの間、様々な家電製品を作り出してきました。その設立50周年を記念して守口市に開設されました。井植氏の足跡や、様々な実物製品や資料を展示しており、先人達の創造の軌跡や日本の家庭電化の変遷、産業都市・守口にある大企業の歴史を学ぶことが出来ます。中に入ると赤いソーラーカーがお出迎え。そして、その奥には・・・1970年に開催された万博に出展されたウルトラソニックバス(人間洗濯機)なんです。2階にあがるとSANYO創業当時の製品"自転車用発電ランプ”から日本初の噴流式電気洗濯機などが展示されています。今までの宣伝の映像もみれます。キャンディーズのブラックシャーシや木暮実千代さん演じるサンヨー夫人のCMをはじめ今ではみることのできないCMも。他にも三洋電機の歩みや、創業者井植歳男の歴史がパネルや映像でわかりやすく展示されています。ぎっしりと見ごたえのあるミュージアム・・・でした。
・・・そう、過去形なのです。
●大阪万博「サンヨー館の思い出」展
2005年4月1日(金)~9月30日(金)
当時の最新技術を駆使して作られた未来のお風呂「ウルトラソニックバス(人間洗濯機)」や、食材の準備から調理まで、必要な機能をボタンひとつで手もとによびよせて料理ができ、後片付けも可能な「フラワーキッチン」…。未来の家庭生活の姿を展示するファミリーコーナーが大好評を博し、会期中585万人が来場した人気パビリオン「サンヨー館の思い出」展が、大阪・守口市にある三洋電機株式会社・本社ビルに隣接する、サンヨーミュージアムで開催されています。日本で二度目となる「愛・地球博」が開催されるまでの35年間、世界、日本、そして同社は大きな変化を遂げました。戦後25年、焼け跡から立ち上がった日本がいよいよ国際社会へと登場し始めた70年代、その幕開けの年に開催された大阪万博とサンヨー館の歩みを振り返る企画展となっており、1階ロビーでは、なんと人間洗濯機の実物と当時の実演映像が見れます。
●三洋電機の本社ビル(大阪府守口市)にかかる「SANYO」のロゴ看板が2011年12月23日、撤去された。業績悪化でパナソニックの傘下に入ってから丸2年。来春までに商品ブランドも統一され、三洋の歴史に事実上、幕を下ろす。三洋電機は1947年の創業。本社の看板は、99年にビルを建て替えた際につけられた。大きさは、1文字が高さ約2~3メートル、幅約1.8メートル。この日、ゴンドラに乗った作業員が1文字ずつ外し、クレーンで地上に下ろした。2012年1月1日の組織再編で、三洋は事業ごとに分割され、多くの部門が親会社に吸収される。12月25日には同じ場所に「Panasonic」の看板が取り付けられる。
●守口市にある三洋電機の本社ビル。パナソニックの完全子会社になった2011年以降、本社機能の縮小が続いている。2013年10月、本社ビルと土地の売却を検討しているとの報道が流れる。守口市が老朽化した庁舎の移転先としても検討しているようだ。三洋電機は、洗濯機などの白物家電、リチウムイオン電池、ポータブルナビなどで存在感を示していた総合電機メーカー。2005年発売の蓄電池「エネループ」は2011年10月までに累計2億本を売る大ヒットとなった。2011年にパナソニックの完全子会社となり「SANYO」ブランドも2013年を最後に廃止された。2012年にはパナソニック・パナソニック電工・三洋電機の各部門を集約再編し新体制に移行した。
・・・寂しい気もするが、だからこそ「資料館」や「博物館」などでその歴史を記録・記憶してほしいと思う。
※京都府京都市南区に位置する「松下資料館」は、パナソニックの創業者でありPHP研究所 の創設者でもある松下幸之助のものの見方・考え方を、映像・展示パネル・著作物 を通して紹介している公益財団法人です。
・・・たぶん、松下の倉庫に「サンヨー」の資料は保管され、活用されるのだろう。