ミュージアム | すくらんぶるアートヴィレッジ

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まんじゅう橋の地蔵石仏(穴)

像高30㎝銘文(右)右大阪道八木箱虎(左)左さかい道

穴虫の国道165号線と県道香芝太子線の分岐するあたり、東向きに位置しています。この地蔵石仏は、右手に宝珠、左手に錫杖を持つ通例像ですが、道標をかねています。右は田尻峠越で柏原市へ、左は穴虫峠越で太子町へ向かいます。後者は堺街道とも呼ばれ、分岐付近から太子道と同じ道ゆきです。牛馬を使った物資の往来で賑わっていた穴虫峠。この石仏は、今は喧噪の中で忘れられたように佇んでいますが、交通手段が替わった現代でも峠の安全を見守ってくれているようです。



すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-あな1


・・・これを発見した時は感動しました。


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-あな2


●穴虫

香芝市のHPには、穴に伏す低地という地形から古くは大坂と呼ばれていたと考えられている・・・とある。

二上山の北を越える穴虫越えは、河内から大和に入る古代の主要道であった大坂道と考えられている。古代の官道の竹内道の補助的な性格を持っていたようで、道沿いに当麻寺・石光寺・加守廃寺などが立地するなど、古代にはかなり重要なルートであった。しかし、竹内道に比べて道標・石仏が少なく、近世期の利用はさほど多くなかったようだ。穴虫村の江戸初期は幕府と近江小室藩の相給。元和5年(1619)郡山藩と小室藩の相給を経て、天明8年(1788)からは郡山藩と幕府の相給。この内、郡山藩領は享保9年(1724)和州御領郷鑑によれば、家数25・人数92。明治15年頃の穴虫村の家数167・人数771とある。この地の特産として、研磨用の金剛砂の産地で、これを用いた研磨布紙や砥石製造業が穴虫を中心として行われていた。延享期(1744~48)から古百姓と称する一部のものが村座をつくり、座外のものが「けいちん講」をつくって対抗し、村役人選出・村政・神社の普請・婚礼などで村方騒動に発展した。代官小堀権右衛門が安永8年(1779)に、文政10年(1827)には代官小堀主税によって、仲裁がなされ村座は穴虫村忠兵衛方、座外は穴虫村新兵衛方と決められ、和解が成立したが対立は続いた。天保7年(1836)の御制法五人組帳によると新兵衛方は45軒からなっていた。今、集落内を歩くと、2mにも満たない狭い道路が集落内を通っているが、これが大坂と大和を結ぶ幹線道路だとはとても思えない。しかし、この農村集落で、この細い道に沿って商家の形態をした建物が多くあることから、江戸時代から明治にかけては街道筋だったことが伺える。江戸時代には竹内街道の補助的な街道筋だったのだろう。豪農的な入り母屋造りの建て方と商家的な切り妻造り建て方の入り混じった、集落の風景である。勿論、大和棟の家屋も大和地方独特の大棟の一部が下がった家屋も混在し、集落に入ると裕福な集落だなあとの印象を受ける。


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◆大坂山口神社

奈良県香芝市穴虫3140

穴虫集落の西の小丘陵上に鎮座古代の幹線道路の一つ、大坂越えの穴虫峠に向かう古道に面しています逢坂の大坂山口神社とともに、延喜式内の論社です寛文4年(1664)以来の棟札が奉納されていて三間社流造りの本殿には文化12年(1815)再建と墨書があるそうです祭神;大山祇命、須佐之男命、天兒屋根命摂社:琴平神社(金山彦命)、市杵嶋神社(市杵嶋比売命)牛頭天王信仰(祇園信仰)は近世には広く知られ、祇園宮寺・威光庵もあったそうです奉納宮相撲は古来有名でした


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-あな4


・・・ようやく、到着しました。


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◆【香芝市二上山博物館】◆

639-0243奈良県香芝市藤山一丁目17番17号(香芝市ふたかみ文化センター1F)0745-77-1700

奈良県と大阪府の境に接し、左右に金剛・葛城山系と信貴・生駒山系を従え、四季折々、季節の移ろいのなかでその優美な姿を変える二上山。『万葉集』にも詠まれ、万葉の「ふたかみやま」として古代史の舞台ともなりました。しかし、それよりもはるか昔、千数百万年前には大噴火した火山というのが真の姿なのです。その活発な火山活動によって多くの火成岩が分布していますが、なかでもサヌカイト、凝灰岩、金剛砂はその後の人類文化の発展に大きく寄与した岩石、鉱物です。二上山は旧石器時代から今日まで、美しい山容によって人びとに深い感動を与えてきただけでなく、人びとの暮らしのなかで深いかかわりをもってきたのです。二上山博物館は、この3つの石と人びとの暮らしをテーマに、歴史的風土と自然の特徴を親しみやすく視覚にうったえた全国初旧石器文化を紹介する石の博物館です。


・・・お土産は「サヌカイト」です。