「近つ飛鳥博物館」を紹介したら、当然・・・
◆【大阪府立狭山池博物館・大阪狭山市立郷土資料館】◆
589-0007大阪狭山市池尻中2丁目/072-367-8891
建物は安藤忠雄によって設計され、1400年の歴史を刻む日本最古のダム式ため池である狭山池と一体化した親水空間を有する土地開発史専門の博物館。土木遺産の保存と公開を目的として、2001年に開館しました。常設展示室では、時代順に7つのゾーンに分け、水と大地との関係性を狭山池と出土文化財を中心にわかりやすく展示しています。また、東アジア地区の土地開発に関する資料・情報の収集・公開を行い、東アジアの土地開発史研究機関としての役割をも担う。各種の講演会やイベントを通じて、府民に対する知的サービスを積極的におこないます。生涯学習や学校教育の場としての充実をはかり、南河内における「文化創造」の拠点的施設に位置づけます。土木事業は絶えず新たな歴史的空間を創り出してきました。狭山池の「平成の改修」もこのひとつです。本博物館は過去から現代までの土木事業の持つ歴史的意義と内容を後世に伝えます。
最大の展示物が・・・飛鳥時代に敷葉工法を用いて築かれた狭山池の堤は、改修を繰り返して現在まで使われ続けて来ました。第1ゾーンでは、高さ約15m、幅約60mの堤の断面を移築展示しています。
私が大好きな展示は・・・17世紀初め、豊臣秀頼の命で、片桐且元が改修をおこなっています。第5ゾーンでは、この慶長の改修でつくられた中樋(大阪府指定文化財)と木製枠工(堤の基礎を補強する木組)を移築展示しています。
●平成21(2009)年4月から、大阪狭山市と大阪府による大阪狭山市立郷土資料館と大阪府立狭山池博物館の共同運営がスタートしました。大阪狭山市立郷土資料館(旧狭山町立郷土資料館)は、昭和56(1981)年にオープンし、狭山ニュータウンに近い今熊の地で開館してきましたが、平成21(2009)年6月30日付で大阪府立狭山池博物館内へ移設されました。
・・・市と府のコラボですね。