中之島(28)
もう一つ寄り道・・・「鉄道喫茶あびこ道」にふられ堺市深井の「tetsu-cafeレトロ」にもふられ、三度目の正直です。
■旅Caferestてつどうかん
1階は本物の車両部品を使用した"食堂車"、2階はNゲージ"パノラマレイアウト"がお迎え。どちらでもカフェ食事ができます。
なんと・・・定休日。楽しみはまたの機会に。はるか彼方にハルカスがそびえています。そうそう・・・
■ポルディ・ペッツォーリ美術館所蔵「ミラノ華麗なる貴族コレクション展」
2014年5月31日(土)~7月21日(月・祝)主催/あべのハルカス美術館、MBS、毎日新聞社
イタリア北部に位置し、最先端のファッションやデザインの発信地として知られる大都市ミラノに、「ヨーロッパで最も美しい」といわれる邸宅美術館(ポルディ・ペッツォーリ美術館)があります。この邸宅のかつての主である、名門貴族ポルディ・ペッツォーリ家の末裔、ジャン・ジャコモ・ポルディ・ペッツォーリ(1822-79)は、一族に代々受け継がれ、自らも収集した絵画、工芸品、武具などで邸宅を埋め尽くし、芸術の香りあふれる比類のない館をつくりあげました。この邸宅とコレクションは、主亡きあと、遺言により美術館として一般公開されています。本展は、ルネサンスから19世紀にいたる華麗なる貴族コレクションの数々を、日本で初めて公開します。ポルディ・ペッツォーリ美術館のシンボルであり、肖像画史上に輝くポッライウォーロの傑作『貴婦人の肖像』も初来日します。一度目にすると忘れられなくなる美しき横顔を、この機会にぜひご堪能ください。
ポッライウォーロの工房は、ピエロとアントニオの兄弟で経営されていました。同じタイプの肖像画を他にも描いていて、それぞれニューヨークのメトロポリタン美術館、ベルリンの美術館、にあります。どの作品も豪著な服装をした肖像画です。ポッライウォーロの工房では絵画や彫刻のほかにも「金細工」「刺繍のデザイン」「布のデザイン」など手広く手がけていました。肖像画に描かれている布地や宝飾品は、彼らの工房で実際に製作した作品が描かれている可能性があります。また結い上げた髪型や、耳に薄いヴェールを掛ける様子は当時のフィレンツェで流行ったものです。
・・・以前「横顔」にはまったことがあって、この展覧会ぜひ行きたいですね。
■高島屋東別館
鉄筋コンクリート造り、7階建、地下1階。
旧松坂屋大阪店1934(昭和9)~1937(昭和12)年
設計:鈴木禎次(鈴木建築事務所)/施工:竹中工務店
大阪日本橋の電気街にある高島屋の東別館。もともとは松坂屋の店舗でしたが、大阪店が天満橋に移転した後に高島屋が買い取り別館として使用しています。現在はデパートではなく、一階にブライダルサロンやインデリアのテナントが入り、2階以上は高島屋の本社事務所と高島屋史料館があります。全体的にはルネサンス様式を基調とした装飾が少なめの外観ですが、1階にはアーチが並び、幾何学的なアールデコ・スタイルの装飾が散りばめられたテラコッタが使われたファサードを形成。内装もエレベーター周りの装飾や階段に大理石が惜しみなく使うなど、百貨店らしい上質な仕上げになっています。設計は静岡出身で名古屋を中心に活躍した鈴木禎次。おもな作品としては松坂屋本店、横浜松坂屋、岡崎銀行本店(岡崎信用金庫資料館)、旧名古屋銀行本店(三菱東京UFJ銀行貨幣資料館)、旧中埜家住宅(T’s Café)、豊田喜一郎邸、旧諸戸精太郎邸、伴華楼・揚輝荘、鶴舞公園奏楽堂・噴水塔、ミツカングループ本社(中埜酢店)、旧丸三麦酒ビール醸造工場(カブトビール工場)貯蔵庫棟、名古屋市公会堂など。彼が大阪の建築を手がけたのは、名古屋に本店のある松坂屋の支店として建てられたからでしょう。
■高島屋史料館
株式会社設立50周年記念事業の一環として昭和45年に創設いたしました。以来明治初期から京都画壇の巨匠、50余名の文化勲章受章作家を中心に日本を代表する美術家の名品、18世紀の能装束、百選会・上品会の着物など約5,000点の作品が収蔵されています。一方、高島屋のマスコットであるローズちゃん人形をはじめ、歴史的価値の高い戦前のポスター、その他社史、専門書など約15000点の諸資料も所蔵しており、所蔵品の文化的価値は日本のみならず海外においても高く評価されています。
今回はポスターの展示でしたが、素晴らしいものでした。これからも、何度も来たい(期待)ところです。
そもそも「高島屋」は・・・
1831年(天保2年)1月10日初代の飯田新七が、京都烏丸松原で、古着・木綿商「たかしまや」を創業。屋号は、飯田新七の養父・儀兵衛が、近江国高島郡(現在の滋賀県高島市)の出身であることによる。幕末には官軍に物資を調達した。
・・・滋賀県つながりでした。