中之島 | すくらんぶるアートヴィレッジ

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中之島(20)


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-とし1


受付で入館証をいただき、荷物はロッカーに収めなければなりません。仕方なくカメラも入れたのですが、中央階段の部分はOKですよと声をかけていただき、再びカメラを取り出して・・・


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バッチリ内部の撮影ができましたし、貴重な工事中の様子も収められ・・・大満足。


中之島図書館

「大阪の中之島図書館廃止へ」というニュースが一部で流れ、「またも大阪の文化を無くす気か!」「建物はどうなるんだ?」といった抗議や問い合わせが大阪府に多数寄せられた。歴史的な建造物を取り壊す、と受け止められたらしい。2012年6月19日に開催された府市統合本部会合で、大阪市の橋下徹市長と大阪府の松井一郎知事が、別の施設として活用する方針を表明したのだという。中之島図書館1は1904年に第15代住友吉左衛門の寄付で作られたもので、外観はギリシア神殿の佇まいで、中央ホールはドーム状の教会を思わせる造りになっている。年間の利用者は30万人以上で、蔵書は50万冊。本館と左右両翼の2棟は国の重要文化財に指定されていて、建立100年を越えた現在は府民にとって大阪の文化を象徴する存在になっている。大阪府と大阪市は11年12月に「大阪府市統合本部」を設置し、統合に向けたビジョンを策定している。その14回目の会議が2012年6月19日に開催され、大阪の魅力を増す方法や、類似・重複している行政サービスや施設の経営形態の見直しなどが話し合われた。そこで議論されたのが中之島図書館のあり方で、共同通信が配信した記事によれば、橋下市長と松井知事が、「大阪市北区の中之島図書館を廃止し、別の施設として活用する方針」を表明した、とされている。活用方法は未定だが、会合後に松井知事はぶら下がり取材で「例えばあそこで事業をしたいという公募事業者は、ものすごい数がいるはずだ。すごいスポットになる」と説明し、橋下市長も「あんなところに図書館を置く必要はない」と述べたと書いている。大阪府には大阪府立中央図書館、大阪市には大阪市立中央図書館など様々な図書館がある。中之島図書館は大阪市唯一の府が運営する図書館のため、「大阪府市統合」構想の合理化の一環として中之島図書館が廃止されるのだろうと推察する人もいる。「ツイッター」でもこの記事が話題になっていて、橋下市長に対する批判が圧倒的だ。「アホかあああああああ!中之島図書館はあの周辺の司法事務所や建築事務所の調べ物にどんだけ役に立っているか。橋下知事、一気に支持する気失くなった」「これまで橋下がどれだけの文化を壊してきた」「元大阪市民としてはとてもさみしい。なくしてもいいって思える人がトップにいることが」こうしたツィートを読むと、いかに地域住民に愛されている図書館なのかがわかる。本当に中之島図書館は無くなってしまうのか。大阪府に問い合わせたところ、図書館を管轄する府の教育委員会は「まだ何も決まっていない」という。「大阪府市統合」に向け、府と市で重複する施設の一部はコスト軽減のため廃止することになるが、中之島図書館については府と市統合のシンボルにする案も出ていて、隣接する市中央公会堂などを含めこの一帯は大阪文化を象徴するゾーンになる予定だという。今回の記事が出たことで、大阪府に多くの批判や質問が寄せられたため、事実を確認した、という。確かに記事に書かれていることを府知事と市長は話したが、府知事が言った「事業をしたいという公募事業者」というのは、カフェなどのテナントを図書館に入れたらどうか、という話であり、市長の「あんなところ」というのも、市長はかねがね中之島図書館を歴史的建物だと絶賛していて、例えば美術館にしてもいいのではないか、と提案しているそうだ。「とにかく中之島図書館は国の重要文化財ですので、皆さんが心配されている建て直しや、一般企業への貸し出しなどはできません。今後どのように活用するかは議会の承認も必要ですし、決まるのはまだ先の話です」と教育委員会は話している。


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「大阪人」のバックナンバーを追っかけていますが・・・


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廃刊となる雑誌が続く中、唯一明るいニュースは・・・


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■中之島の「街事情」マガジン「月刊島民」

月刊島民とは、大阪市北区中之島の島内及び周辺の話題を、毎月提供している月刊誌のフリーペーパーである。副タイトルは橋を渡る人の「街事情」マガジンである。中之島は大阪のど真ん中にありながら、街自体が川に挟まれて独立している細長い「島」。ここにはオフィスのほか、美術館もホテルも病院も公園も住宅も存在し、この島だけで24時間が完結できます。また、大阪の歴史そのものを体現するような建築物が建ち並び、一つの博物館のようになっていることも特徴の一つです。周囲の街と結ばれる橋もふんだんに架けられ、人もクルマも関係なく常に行き来が活発。昨年秋の京阪電車中之島線の登場によって、移動はさらに便利になっています。こんな「唯一無二」の場所であるにもかかわらず、人によっては家よりも長い時間を過ごす街なのに、単なる「仕事の場」であると考えられているのはもったいない。「ちょっと一杯」「課長、メシいきません?」という風に、食べたり飲んだり遊んだりする街でもある中之島は、そこで働く人々にとって十分に「生活の場」なのです。そんな「島民」にとって切実かつ有意義な情報を、月1回というペースでコンスタントに提供することで、「島で生活をしている」という愛着をもっと高めてもらうことが狙いです。

大阪市北区の出版社140B(イチヨンマルビー)が発行元であり、企業や官公庁の立ち並ぶオフィス街としてばかりとらえられがちである中之島の別の魅力を発信することを目的に、中之島の解放感あふれる水辺の風景や橋の歴史、あるいは、近代大阪が政治経済の発信地だった頃の歴史を紹介している。当誌は、元々、2008年8月に開業した京阪中之島線と、その沿線のPRを目的に創刊された雑誌で、当初の予定では、2009年3月までの期間限定で発行する予定だった。しかし、一般のフリーペーパーと異なり、様々なコラムなどがある一方、宣伝広告が比較的少ないなど、フリーの月刊誌としては珍しい紙面であったことが好評で話題となり、発行を続けることとなった。その好評さは発刊一年目にして、バックナンバーを読みたいと、編集部をたずねてくる人も多くいた程である。例えば本誌の目玉コーナーの一つ、「島民大図鑑」では、中之島付近の企業などに関係のある様々な人物(社長や専務といった企業の上層部のみならず、OLやアルバイト店員なども含む多種多様な人物)を登場させたり、あるいは、中之島界隈の今と昔を写真や証言で振り返る企画を続けてきたが、そういった「街と密着してそこに生きる人々を見つめるスタイル」が読者を魅了してきたこともその一因に挙げられる。また、ナカノシマ大学という企画との相乗効果もあって、人気は更に伸びているという。

ナカノシマ大学は、『月刊島民』への反響を受け、フリーパーパーとは異なる形で、中之島の魅力を発信することを目的にと持ち上がった企画であり、発行元の140B社が運営している一般市民向けのまちなか講座である。2009年10月にスタートした。「中之島に足を運び島を体験してもらいたい」という事で、中之島に点在する様々な施設を会場として、月に2~3度、大阪の歴史や文化をテーマに研究者や以前月刊島民に登場した人を講師に招いて、講座を開いて講義、講演をしたり、実際に島内を歩くツアーを行ったりしている。第1回目のナカノシマ大学では、大阪商人達の手で設立され、後に大阪大学文学部に引き継がれた学問所である「懐徳堂」について、平松邦夫大阪市長(当時)や大阪大学の鷲田清一総長(当時)や、兵庫大学の釈徹宗、神戸女学院大学の内田樹らを弁士に招いてパネルディスカッションを行ったという。

奈路道程

1964年高知県生まれ制作社勤務を経てフリー1994年度朝日広告賞1部イラスト賞Meets Regional(京阪神エルマガジン社)表紙画等雑誌などのさしゑを手掛ける大阪市在住


・・・表紙が気に入っています。