ジジ・オネット(4)
お気に入りのマリオは・・・
マリオをいろいろ観察していると・・・
あられちゃんとの共通点が多くあることに気がつきました。それが、人気の秘密かもしれません。
■マリオ・ヴァレンティーノ(伊:MARIO VALENTINO)
イタリアのナポリに本社を置くファッションブランド、及びその創始者の名前。マリオヴァレンティノやマリオヴァレンチノとも表記される。靴職人であったマリオ・ヴァレンティーノ(Mario Valentino)が1954年、ローマのアルタ・モーダ・コレクションで“珊瑚の靴”を発表。このシューズが世界中で評価され、高級靴メーカーからファッションブランドへと成長した。
■三岸好太郎「マリオネット」
道化やマリオネットを集中的に題材としたのは1929(昭和4)年頃からです。その源泉となっているのが1926(大正15)年の上海旅行でみた、異国情緒あふれる都市風景やサーカスの印象でした。この体験をもとに書かれた散文詩『上海の絵本』にもサーカスの道化や白馬が登場します。常に西洋絵画の新潮流を意欲的に摂取した三岸は、この後シュルレアリスム的な表現を模索しますが、旅先の名古屋で31歳の若さで急逝しました。節子夫人によればこのマリオネットは手の内に入るような小さなマスコットの人形であったという。しかし、暗緑色の背景から両手両足をいっぱいに広げて立ちはだかり、不気味な笑いを浮かべた絵の中のその姿は、見る人を不安に陥れ、怪奇な夢の世界へ誘い込まずにはおかない。この作品は、関西の二科会メンバーがつくっていた美術誌「SELECTO」の口絵にカラーで掲載された。その特異な魅力がおそらく里見勝蔵ら同会の先鋭たちの注目するところとなり、彼らによる独立美術協会の創立に三岸も迎えられることになったのである。
■ハンス・ベルメール(Hans Bellmer:1902-1975)1969年作銅版画[Size:28×30cm]
ハインリヒ・フォン・クライスト著「LES MARIONNETTES(マリオネット)」という作品集に収められているエッチングの挿絵です。ポショワールという技法によるもので、亜鉛や銅版を切り抜いた型を用いて刷毛やスプレーで彩色する西洋版画の一種です。写真製版によって作家の原画から複製品を作る技術が無かった20世紀初頭に、このポショワール技法が多く用いられたそうです。ポショワールは鮮やかな色彩と平板で均一な彩色が特徴なのですが、その特徴どおり茶色い紙にぴたっと張り付き、美しいピンク色がよりエロティックです。