信貴山(5)
■多宝塔
祭壇に大日如来を安置されています。坐像丈三尺、説に恵心僧都作とすることから、古くは天台宗との関わりがうかがえます。元禄2年(1689)に建立、明治15年(1882)に修復しました。
■玉蔵院
信貴山の宿坊として親しまれている塔頭「玉蔵院」。浴油堂、玉蔵院融通堂、三重塔阿閦如来、日本一大地蔵等が祀られています。その他、約250人までの宿泊ができる玉蔵院富貴閣や、茶室古厘庵があります。
もちろん巨大なお地蔵さんなんですが・・・遠くから拝む方がありがたい感じがします。
来た道をそのまま引き返すのもしゃくなので、山沿いの道を下ることにしました。
■命蓮塚
延喜の頃に信貴山を中興した高僧、命蓮上人の墓と伝えられる塚です。塚上には十三仏が祀られ、周囲にも室町末頃の一石一尊十三仏板碑が多数樹立されています。命蓮上人については、当山の国宝「信貴山縁起絵巻」に描かれています。平群町文化財にも指定されています。
・・・信貴山として、重要な僧侶のわりには、道案内もひっそりしています。そこが、信貴山らしいところなのかも。