からほり(8)
■旧ヤム邸/大阪市中央区谷町6-4-23
「谷町六丁目」駅4番出口より徒歩4分、空堀商店街内に位置する旧ヤム邸。2011(平成23)年10月に、大阪「空堀商店街」の真ん中に誕生したカレーお店である。築130年以上の歴史をリノベーションした存在感のある梁と、可愛いらしいデザインの欄間などをそのまま残したレトロな建物である。お店に一歩足を踏み入れると、木目を基調とした新旧が交わるおしゃれな雰囲気が広がる。ソファーや椅子、テーブル、小物までひとつひとつがかわいらしく、オーナーのセンスを感じることができる。
このお店では、四季折々の野菜が入った小麦粉を一切使用しないカレーを堪能することができ、日替わりで数種類のメニューとなっている。また、カレーとともに人気のチャイはマサラ、ジンジャー、ほうじ、カルダモンと種類豊富なフレーバーが揃う。
■茶盆/大阪市中央区谷町6丁目12-5
空堀周辺にはおしゃれなカフェが多いので、カフェ自体は珍しくないのですが、ここ「茶盆」は靴を脱いで上がるというちょっと変わったスタイルのカフェです。ちなみに「茶盆」は「さぼん」と読みます。
靴を脱いで上がると、中には手作りフェルトや布の小物、さらには手のひらサイズの小さな盆栽がいっぱい。このお店はフェルト作家の姉と盆栽担当の妹が二人で経営しているカフェなので、それぞれのスタッフによる作品が展示されているわけです。
そのため店内はカフェスペースと雑貨スペースに分かれており、靴を脱いで上がるカフェスペースにはちゃぶ台と座布団が。昭和の日本にタイムスリップです。お茶は本格的な中国茶で、飲み方や茶器を選ぶことも出来ます。さらにお茶の美味しさを引き立たせる、和風やアジア風のケーキもあります。店内にある手作り雑貨や盆栽などは、購入して持ち帰ることも出来ます。
■長堀川
1964年まであった運河。現在の長堀通にあたる。橋の名前は現在交差点などに使われている。横堀川の末吉橋下流より分流し、西に向かって流れて木津川の伯楽橋下流に注いでいた。長さは約2.4km、幅約50mであった。西横堀川と交わる地点には4つの橋が架けられていたため四ツ橋と呼ばれるようになった。
また、この地点より東側を東長堀川、西側を西長堀川と呼んでいた。東横堀川、西横堀川、道頓堀川、そして長堀川で囲まれた一帯を島之内と言う。『浪華長堀心斎橋記』によると、開削された時期は1622年、開削者は三栖清兵衛、池田屋次郎兵衛、伊丹屋平右衛門、岡田心斎らが中心になったとされる。また、新規に開削されたものではなく、それ以前にあった川の幅を広げたものと推測されている。さらに、西長堀川の部分は1622年以前に完成していたという説が有力である。