オッタマゲーロ(20)
■信夫山「蛙石(びっき石)」福島県福島市
福島東稜高校の裏山、鶏頭森(けいとうもり)の頂上にカエルの姿をした石があります。この場所は昔、雨乞いの場所として使われたと伝えられ、後ろに雷神碑があります。「びっき石」は強力な厄除けの力があると言い伝えられています。
スタジオジブリ「となりのトトロ」での主題曲"さんぽ"の作詞家、中川李枝子さんによると、小さい頃に友達と阿武隈川や信夫山で遊びまわっていた経験があり、その山を歩いたイメージで作ったと、語っておられます。
■レストラン「ビッキ石」山形県米沢市万世町桑山1490-8
どうして、このような店名なのかなと思いましたら、近くの山(早坂山?)に「ビッキ石」があるからだそうです。
■丹生川上神社下社「蛙石」奈良県吉野郡
牛石の方は「牛歩のように、じっくりと物事を見極める」ことを表しているそうですが、蛙石の方は最近までは名前もなく、ここにある理由もわからなかったそうです。
以下、蛙石の説明書きには・・・
牛石の傍の石、この石が、なぜ牛石の傍に建っているのか現在の氏子中で誰も知らず不思議に思っていた。だが、最近その理由がわかった。この石をじっと眺めていると蛙が立ちあがった姿に見える。そこでこの石を蛙石と名付けることにした。牛は、じっくりと物事を見極めて粘り強く歩むことから、人生も商売も牛歩のようにあれと言われている。一方 蛙は瞬時に者を捕らえる瞬発力を持っている。すなわち、静と動の対照的な性格持つ石を並べて置いたのは、人生にも物事を決めるとき、熟慮すべきか、即決すべきか、判断に迷うときがある。そんなとき、この二つの石に触れながら心静かに考えてみよう。そのとき二つの石の精がきっと良い判断を与えてくれるでしょう。牛の粘り強さと蛙の瞬発力を兼ね備えた人生であるために何事も原点に帰る(蛙)気持ちこそが大切だとこの石が教えてくれている。
牛石の方には・・・
「三回撫でると、思いがけない幸運に恵まれるかも」と書かれてありました。
■四天王寺「蛙石」大阪市天王寺区
聖徳太子が建立した四天王寺、宝物館の入口に蛙石があります。見たところとても蛙の形には見えませんが、もともとは古墳に納められた石棺の蓋だったとのこと。江戸時代にはこの石の上を渡ると安産になると信じられていたそうで、四天王寺の七不思議の1つといわれています。
■堀越神社「蛙石」
聖徳太子が建立した四天王寺は、その守護として四天王寺を取り囲むようにして四天王寺七宮も同時につくりました。その7つある神社のうちの1つが堀越神社です。四天王寺西門を出て谷町筋を100 m程下ったところです。高さ50センチほど。三角錐の形をしています。本殿でかえるの根付け(500円)が購入できます。天王寺公園の東側にあり木々が生い茂る緑豊かな環境にあります。