気まぐれ(3)
今回の検査入院では、もちろん点滴を行い・・・
右手首の動脈からカテーテルを通して、造影剤を入れて詳細に手術後の様子を確認するというものでした。
特に痛くも痒くもありませんでしたが、洲之内さんの「さらば気まぐれ美術館」一冊しか読めなかったのが残念ではあります。
本の中で最も印象に残ったのが「タンギー爺さんの朝顔」という内容でした。
私自身もよく知っていた作品ですが、洲之内さんのこだわり方がとても新鮮で・・・
・・・あれこれ考えてみたが、結局わからない。そこで、その二枚の絵をここ、つまり今回の<気まぐれ--->に図版で載せて、読者の方にも考えていただくことにする。この朝顔は実物でしょうか、それとも朝顔の版画でしょうか。
そこで、退院後すぐに調査を開始したわけである。
左下の朝顔の絵・・・この絵は長い間、二代目歌川広重の「三十六花撰 東都入谷朝顔」ではないかとされていたそうですが、1999年にフランスの画商、ヤン・リュールの発見により、これは「浮世絵」ではなく「ちりめん絵」だということが分かったそうです。
さらに、その「ちりめん絵」について、2005年10月31日No.58に「ゴッホが愛したちりめん絵」として紹介されているというので・・・
苦労してネットで探し出して・・・ゲットしました。