ぼくら(9)
5月8日放送「ボクらの時代」に出演した斉藤和義さんがその心境を語った・・・
■「ずっとウソだった」/斉藤和義
歌手の斉藤和義が歌った原発批判ソング「ずっとウソだった」が4月にネット上で流れて話題となった。彼は5月放送のテレビ番組で同曲を歌った時の心境を明かした。「ずっとウソだった」は斉藤和義のヒット曲「ずっと好きだった」の歌詞を変えたいわゆる替え歌である。歌詞の内容は、原発に関して『教科書もCMも安全と言っていたが“ずっとウソだったんだぜ!やっぱバレてしまったな!”』というような痛烈な原発批判だった。4月はじめにYouTubeなどで公開されて一躍話題となった同曲に関して、5月8日放送の「ボクらの時代」に出演した斉藤和義がその心境を語った。斉藤和義は震災後に自分にも何かできないかと「もやもやむずむずして」行動を起こしたのが、Ustream(ユーストリーム)で4月1日から開始したチャリティーライブ「斉藤和義 on USTREAM『空に星が綺麗』」だった。それまでには彼の中でも「歌っている場合なのか?」と葛藤があったという。しかし自分でできることをするだけだと歌を歌うことを決心したのである。その中で彼は「原発はこういうことになっているし。モノ言えぬ空気もあって気持ち悪かった」と感じた。そこで楽曲「ずっと好きだった」の歌詞を変えて「こんな表現方法もあるよ」というノリで歌ったのが「ずっとウソだった」のである。彼が歌ったのはそうしたキッカケからであり配信もUstreamのライブのみだ。後にその際のコピーがYouTubeなどに出回ったことから瞬く間に広まったのである。そのことに関して斉藤和義は「自分が歌った時の気持ちと歌の意味が変わっている」と戸惑いを隠せないようだった。斉藤和義のUstreamでの放送は4月29日の「斉藤和義 on USTREAM『空に星が綺麗』最終回スペシャル」で終了したが、被災地の復興はまだまだこれからだ、今後もこうした活動には期待したい。
この国を歩けば原発が54基
教科書もCMも言ってたよ安全です
俺たちを騙して言い訳は「想定外」
懐かしいあの空くすぐったい黒い雨
ずっとウソだったんだぜ やっぱバレてしまったな
ほんとウソだったんだぜ 原子力は安全です
ずっと嘘だったんだぜ ほうれん草食いてぇなあ
ほんと嘘だったんだぜ 気づいてたろうこの事態
■「ずっと好きだった」/斉藤和義
「資生堂 IN&ON CMソング」のニューシングル「ずっと好きだった」を歌う斉藤和義が、そのPVで自らがポールマッカートニーに扮した“ビートルズ”を再現している。CMでは“同窓会”で再会した初恋の人に想いを告白するような歌詞が歌われているが、PVでは斉藤和義が影響を受けたビートルズ最後のライヴ、APPLE社屋上で演奏された「Get Back」を再現。髪型、服装、楽器までほぼ完璧にコピーするといったこだわりで、まるでビートルズのメンバーが久しぶりに集まって演奏をしているかのような映像である。また、出演者についても自らがキャスティングを行い、ポール・マッカートニー役に斉藤和義、ジョン・レノン役にリリーフランキー、ジョージ・ハリソン役に小堀裕之(コホリヒロユキ・2丁拳銃)、リンゴスター役に俳優の濱田岳(ハマダガク)が扮し撮影を行った。ちなみに、撮影場所は、斉藤の故郷である栃木県・宇都宮市内オリオン通りにあるビル屋上である。
ジャケット写真やテレビ番組出演などで本曲を弾き語りで歌う際に構えているギターは、ジョン・レノンが愛用していた事でも知られるエピフォン・カジノである。
この町を歩けば蘇る16才
教科書の落書きは ギターの絵とキミの顔
俺たちのマドンナ イタズラで困らせた
懐かしいその声 くすぐったい青い空
ずっと好きだったんだぜ 相変わらず綺麗だな
ホント好きだったんだぜ ついに言い出せなかったけど
ずっとすきだったんだぜ キミは今も綺麗だ
ホント好きだったんだぜ 気づいてたろうこの気持ち
■エピフォン・カジノ (Epiphone Casino)
1961年にエピフォン社がギブソン社に買収された後に、ギブソン社がエピフォン・ブランドとして発売した、アーチトップタイプのエレクトリックギターである。ピックアップを2発搭載した最も一般的なモデルの型番はE-230TD。
そして・・・
■「僕の半分」/作詞・作曲・編曲斉藤和義/SMAP
2011年12月21日にビクターエンタテインメントよりリリース予定のSMAPの46枚目のシングル。「僕の半分」は《SMAP×SMAP》のテーマソング。発売は2011年12月であるが、楽曲が斉藤和義からSMAPへ提供されたのは実際はもっと前であり、提供された時点ではリリースに至らなかった。しかし今回リリースが決定し、斉藤への報告・承諾を貰い発売に至った。
あなたはどこにいるんだろう
今の僕は半分
夕暮れのびたビルの影
彷徨う人並み
1人は自由気ままだし
それなりに楽しいでも
ルールの無い自由なんて悲しすぎる
肩車ではしゃぐ小さな男の子
透き通る瞳で この僕を見つめる
・・・この楽曲、今年のしめくくりにふさわしいかも。