大正ロマン(2)
河童さんの「少年H」のブックカバーのデザインが・・・
「ねじ式」そのものであることに気付くのに
ずいぶんと「眼科」巡りで時間を費やした。
■ジュブナイル(juvenile)
小説のジャンルの一種。英語では young adult fiction である。図書館では young adult の頭文字を取って「YA」の分類を設けている場合がある。おおむねティーンエイジャーがジュブナイルの対象読者である。この年齢層を小説の対象として最初に提唱したのは、イギリスの作家サラ・トリマーで、トリマーは1802年に14歳から21歳までの読者を「young adulthood」と呼んだ。しかし、この年齢層が出版社によってマーケティングの対象とされるには長い時間がかかった。それらの年齢層に特に好まれた作品は「オリバー・ツイスト」「モンテ・クリスト伯」「大いなる遺産」「トム・ソーヤーの冒険」「不思議の国のアリス」「宝島」「ジャングル・ブック」など19世紀中にも幾つか発表されたが、1950年代になってからようやく、児童文学とも成人を対象とした文学とも異なる一つの分野として認識されるようになった。ちなみにアメリカで Youg Adult Library Services Association が創設されたのは1957年である。
「ジュブナイル」の本来の意味は少年期で、日本では児童あるいはヤングアダルト向け作品の呼称として使われている。日本で特に使用される語であり、ある種の和製英語である。ジュブナイルと銘打たれる作品は出版社によっても異なるが、10代後半から20代前半のいわゆるヤングアダルト文学の中でも、SFやミステリのようなジャンルの小説に対してのみ用いられる場合もある。事実上ライトノベルという言葉に置き換わったジャンルであるため、1970年代から1980年代にのみ使用された歴史的用語として認識されている節もある。
少年期の記憶は、封印したくなるほど
はかなくて、清らか過ぎて魚も棲めず
永遠に「時効」など訪れるはずもなく
今でも時々月夜の晩に布団が濡れる。
キクチサヨコ・・・
川面の風に、みだれ髪。