■つなごう希望・被災地を花いっぱいに/大分・中津でも運動
放射性物質に悩む福島県の若手経営者らがヒマワリを通して地元を復興させる「福島ひまわり里親プロジェクト」(須賀川市、半田真仁代表)を発足。中津市でも賛同した地域おこしグループが8月7日、三光・佐知地区の休耕田で種をまく。ヒマワリは農林水産省と同県が放射性セシウム除染に活用できないか実証試験中。プロジェクトは種1袋(約50粒)を500円で購入。花にして採取した種を送り返し、福島中を花いっぱいにする。中津市の会社経営者(60)が400袋を買い、泥田バレー主催の竹馬会など3団体に相談。休耕田30アールに、真坂小児童や老人会が協力し、手まき。半田代表も駆けつけ、児童らに福島の現状を話す。現在、全国約4万人が里親に。藤島康広・プロジェクト事務局長は「復興の絆が強まってほしい。震災を忘れないで」と話す。中津事務局の相良卓紀さん090・1365・7616。
「福島ひまわり里親プロジェクト」
http://www.sunflower-fukushima.com/
3月11日に発生いたしました東日本大震災によりまして被災されましたすべてのみなさまにお見舞い申し上げます。わたしたち福島県民は東日本大震災でもたらされました直接的な被害からの復興と、その後発生いたしました原子力発電所の事故によって降りそそいだ放射性物質とどう向きあうのかという2つの大きな試練を与えられました。これをどう乗り越えていくのか。今まさに試されています。地震や津波による直接的な被害は大変大きいものですが、いつか必ず元の姿を取り戻せる日が来ます。しかし、放射性物質という目に見えない不安を取り除くことは容易なことではありません。処理に関する問題を抱えこのまま何もしなければ、このまま数十年たっても何も状況は変わらないのではないでしょうか。何もしなくても状況が変わらないのであれば、何でもやってみるチャンスであると私たちは考えました。そしてひまわりの可能性にかけてみることにいたしました。ひまわりは夏に咲く花でありますので、6月中にタネを蒔かないと間に合わないと焦りながらこのプロジェクトをスタートさせて、全国のみなさまからたくさんのことを教えていただき、そこからすこしづつ改善を重ねてきました。北海道のみなさまは6月末にて参加お申し込みを締め切らせていただきましたが、東北~九州地方のみなさまにはそれぞれの地域ごとのタネ蒔き限界時期までこのプロジェクトへのご参加お申し込みを承りいたします。「雇用」「絆」「忘れない」さまざまなおもいがこめられています福島ひまわり里親プロジェクトへのみなさまのご参加お申し込みをお待ち申し上げております。
福島県は、2011年3月11日に発生した東日本大震災で、地震、津波、原発、風評被害と四重の災難に襲われました。特に福島第一原子力発電所からの放射能漏れは深刻で、2ヶ月以上経った今でも、原発災害は現在進行中です。福島県内の地表には放射能が降り注ぎ、広大な農地や土壌が汚染され、農産物からも放射性物質が検出され、大気中の放射線の数値は一定のところから下がらなくなってしまい、福島県民は放射能という目に見えない恐怖に怯える生活を余儀なくされています。そのような中で、土壌から放射性物質を吸収する植物として、ひまわりに注目が集まっています。福島県では、復興のシンボルとしてひまわりの種を植えようとする動きが広まっています。そこで、私たちは「福島ひまわり里親プロジェクト」を立ち上げ、福島でひまわりの種を購入して、里親になって全国各地でひまわりを栽培し、秋に種を採取して福島へ送っていただける方を募集しています。今年は、日本中を福島発のひまわりでいっぱいにして、福島を忘れていないよと、日本中からひまわりのような元気を福島に送っていただければ嬉しく思います。来年は、日本中で育てていただいたたくさんのひまわりの種を、福島でひまわりを植えたいという方にお届けし、日本全国の里親になっていただいた皆様の想いを伝えたいと思います。将来的には、福島の農地からの放射性物質の除去、福島の農地の再生、ひまわりからとれるバイオエネルギーの活用などを目指しています。ひまわりの種は7月までには植えないと今年は育ちません。そこで、6月の1ヶ月間短期集中で、日本全国からひまわりの里親を募集させていただきたいと思います。私たちの趣旨に賛同いただき、下記の点についてできる範囲でご協力いただければ、嬉しく思います。
○福島ひまわり里親プロジェクト ひまわりの種 1袋500円の購入
1袋500円にはたくさんのおもいが込められています。資材代(封筒・袋・ラベル・シール・種)、こちらから参加してくださる方のもとへの発送費、ラベルに手書きのイラストを入れていただく仕事を福祉施設などに依頼しています。袋詰めなどの仕事も震災により職がなくなってしまった方々へ依頼しています。つまり、たくさんご注文をいただけることによって被災者への支援につながっています。種だけでみたら仕事上種苗メーカーからめちゃめちゃに安く入手することが可能です。全国から種を買うための義援金を募ることもできますが福島と全国のみなさまの絆を深めることを考えますと、もっと違うやり方があるのではと考えました。そして、里親プロジェクトが誕生しました。ひとりひとりのチカラは微力かもしれませんがたくさんのチカラが集まれば可能になることもあると思います。誰か特定の人にだけたくさん種を増やしていただこうとは考えていません。むりのない範囲で協力していただければ幸いです。
福島ひまわりプロジェクトでは、福島でひまわりの種を購入して、里親になって全国各地でひまわりを栽培し、秋に種を採取して福島へ送っていただける方を募集させて頂いておりますが、皆様から頂く応援メッセージに中に「協力させて頂きたいがひまわりを育てる環境がない、寄付のかたちで協力できませんか」とのお話をよく頂くようになりました。そこで福島ひわまりプロジェクトでは、寄付金の募集も併せて行わせて頂くことにしました。
◆ヒマワリの栽培ポイント
◇ 排水良好で湿害の圃場。
◇ 施肥量:成分→チッソ・リン酸・かりをバランスよく含む化成肥料を適量。
◆ヒマワリの特徴
◇ 草丈:150cm前後、耐倒伏性が強い。
◇ 播種来:5~7月開花期:7~10月
■放射能除去に効果を発揮する植物「ヒマワリ」筑波大学付属小学校:鷲見辰美氏
土壌の放射性物質を根から吸収する能力がいくつかの植物にある事が分かった。なかでもヒマワリの吸収率が最も高い。危険性がなくなるまで30年以上かかる土壌の放射性物質をわずか20日で95%以上も除去。(世界一受けたい授業 より)
■1995年に米ラトガーズ大学のスラビック・デュシェンコフ博士ら旧ソ連出身の植物学者達が、チェルノブイリ原発から1キロ離れた池で20種類の植物を栽培し、ヒマワリがセシウム137を根に、ストロンチウム90を花に蓄積することをつきとめた、という研究報告がある(日本テレビ系「特命リサーチ200X」より)。
・・・ちょっとヒマワリを植える時期を過ぎてしまいましたが、寄付金なら今からでも遅くはありません。
ヒマワリは放射性物質を吸収してくれますが、決して除去してくれるわけではありません。その後の処理の方法についても、まだまだ研究しなければならないようではありますが、とにかく、何かを取り組んでいかなければならないことは確かです。