スタードーム(57)
■セビリア万国博覧会
1992年にスペイン南部、アンダルシア州の州都セビリア(セビージャ、Sevilla)で開催された国際博覧会である。1970年の日本万国博覧会(大阪万博)以来の一般博であり、176日間の会期(4月20日 - 10月12日)の間に総入場者数は約4181万人に及んだ。同地に葬られているクリストファー・コロンブスが1492年に「新大陸」に到達してから500年に当たる記念行事として設定され、「発見の時代」がテーマであったが、ヨーロッパ中心の歴史観が一方的であるという批判も起こった。万博最終日はコロンブス艦隊が新大陸を発見した、すなわちバハマ諸島のサン・サルバドル島(グァナハニ島)に上陸した日付であった。スペイン政府は万博に合わせたインフラ整備も行ったが、最大のものはスペイン国鉄(RENFE)による高速鉄道AVEの建設である。首都マドリードとの約500kmを約2時間半で結び、万博輸送やその後の産業発展に大きな役割を持った。
そして、日本館は安藤忠雄さんの設計でした。
注目すべきは・・・
●アラミリョ橋
コロンブスのアメリカ大陸発見を記念して1992年開催されたセビリア万博の際に建設された五つの橋のうちの一つである。ハープの形をしており橋桁間は200メートルあるが、58%に傾いた支柱がケーブルを引っ張ることにより橋の全重量を支えている。当初は左右一対を建設する予定であったが予算の都合でひとつだけとなった。この橋の建設には150-200メートルつり揚げる世界最大級のクレーンが用いられた。設計は、スペインの著名な建築家サンチャゴ・カラトラバ氏。彼はバレンシア生まれで、パリとチューリッヒで建築を学んだ。世界で十指に数えられる建築家であり、技術者でもあり彫刻家でもある。多くの橋・空港などのデザインを手がけ数々の賞を受賞している。
■クリストファー・コロンブス(Christopher Columbus)
定説の上ではイタリアのジェノヴァ出身の探検家・航海者・商人とされる。大航海時代においてキリスト教世界の人としては最初にアメリカ海域へ到達した。1506年5月20日スペインのバリャドリッドにて死去。その遺骨はセビリアの修道院に納められたが1542年にサントドミンゴの大聖堂に移された。サントドミンゴ大聖堂の地下にあるコロンブスの墓碑銘には「輝く、有名な紳士、ドン・クリストバル・コロン」と書かれている。
コロンブスの卵の話は有名であるが、地球というドームを身をもって航海した偉大な人物である。