くりっ(94) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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スタードーム(55)


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■上海万博スペイン館/設計:Benedetta Tagliabue/Miralles Tagliabue(EMBT)


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バルセロナにある建築事務所Miralles Tagliabue (EMBT)は、この建築により人気投票第一位を獲得しました。EMBTが提案したプロジェクトは、枝編みという手工芸を実際の建築に応用するものです。この結果生まれたのが、特色ある建材を利用して構築された、西洋と東洋すなわちスペインと中国の架け橋とも言うべき世界共通のデザインなのです。枝編みの籠を配列することから生まれる、容量豊かで素材の特色を生かしたこの建築は、内側の空洞があずま屋になっていて、金属製の管に支えられた枝編みの格子は、日光を通すと同時に天候からパビリオンを守る外殻の役目も果たします。


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「万国博のスペイン館は質朴で、精緻で、大きな花かごみたい!」およそ上海万博のスペイン館を見学した観客からは称贊が相次いだ。スペイン館は山東省浜州市博興県の農民孫建光さんが同郷の40人を組織してフジとヤナギの枝で編み上げたものである。


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博興は中国の著名な「麦わらやヤナギの枝で編む工芸品の里」で、麦わらやヤナギの枝で編み上げられた工芸品は世界各地へ輸出され、年間2~3億ドルの外貨を稼いでいる。スペイン館建設の要求は非常に高く、すべてのフジのつる、ヤナギの枝は必ず防腐、乾燥、成型、色塗り、編みなどを行うよう要求した。


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デザイナーの意図がとらえにくかったため、編む過程で何回も編み直した。孫建光さんは40余人の熟練労働者を引率して繰り返しテスト編みを行い、時には毎日12時間以上働いた。春節(中国の旧正月)の前に、フジやヤナギの枝で編み上げた製品が上海万博の現場に運ばれ、スペイン館を組み立てた後、スペインのデザイナーのタグリアブエ氏は喜んで親指を立てて、「実に完ぺきなものだ!」と称賛した。


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それにしてもスペインという国は・・・まいるなあ。