ぱくっ(84) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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絵道KAIDOをゆく(15)


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-たける1

米原市醒井でヤマトタケルが登場しましたので、我が町・羽曳野の「日本武尊御陵」まで散歩に行ってみることにしました。

■ヤマトタケル

ヤマトタケルは第12代景行天皇の子として誕生した。幼名を小碓命といい、兄の大碓命とは双子の兄弟とも言われている。武勇に秀でていたが気性が激しく、兄を殺害してしまったため父からは疎んじられていた。ある日、景行天皇の宮(日代宮:ひしろのみや-奈良県桜井市穴師)に呼ばれた大碓命は父から美濃の国にいる兄比売と弟比売の姉妹を召しつれてくるように言われる。兵を連れて美濃に出かけた大碓命は、二人があまりに美しい娘たちだったので自分の下に置くことと決め、父の前には別の娘を差し出してごまかすことにした。しかし、このことが父に知られることとなり、大碓命は父の前に顔を出しづらくなってしまう。そのため朝夕の食事にも同席せず、大事な儀式に出ないことで父を怒らせてしまった。そこで、父は弟の小碓命(ヤマトタケル)に食事の席に出るように諭してくるように命じた。小碓命は早々に兄に会い、教え諭した。しかし、それでも大碓命が顔を出さないので、父が小碓命にどのように諭したのかをたずねたところ、「朝、兄が厠に入ったとき、手足をもぎ取り、体を薦に包んで投げ捨てました。」と答えた。


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-たける2

小碓命が16才のとき、父景行天皇は九州の熊襲を平定するように命じた。熊襲建兄弟は武勇に秀でていたが、大王の命に従わおうとしないので、征伐することになった。九州の熊襲建は大きな家を新築したばかりで、そこでは祝いの宴が催されていた。小碓命は少女のように髪を結い、叔母(倭比売)からもらった小袖を着て宴に紛れ込んだ。酒を飲んで上機嫌になっている兄弟を見ると、その前に進み出て目にとまるような仕草をした。色白で美しい小碓命に熊襲建の兄が声をかけてそばに座らせた。そして、兄が小碓命を自分の膝の上に抱きかかえようとしたとき、小碓命はここぞとばかりに持っていた短刀で兄を一気に斬り殺してしまった。それを見て外に走って出ようとした熊襲建の弟を追い、背中から刀をさしたところ、弟は自分たち兄弟より強い者は西方にはいないが倭にはいたんだと知り、自分たちの「建」の名をもらってほしいと願う。そして、小碓命を倭建命と称えることにすると言って息をひきとった。小碓命はこれより倭建命(ヤマトタケル)と名乗ることにした。大和にある宮に戻る途中も、山の神、川の神、河口の神などの大王に従わない者たちを征伐した。出雲の国の出雲建を征伐するときも頭を使って勝利し、国を平定した。宮に戻ったヤマトタケルは羽曳野で一人の娘と出会った。名は弟橘比売(おとたちばなひめ)。やがて二人は結ばれた。


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-たける3

ヤマトタケルは休む間もなく次は東国の平定へと向かわねばならなかった。父は、東国の12か国(伊勢、尾張、三河、遠江、駿河、甲斐、伊豆、相模、武蔵、総、常陸、陸奥)が従わないので平定するようヤマトタケルに命じたのだった。出発前、ヤマトタケルは伊勢にいる叔母の倭比売(景行天皇の同母妹)から、須佐之男命が出雲で倒したヤマタノオロチの尾から出てきたとされ、天照大神に献上した天叢雲の剣を受け取った。・・・こうして東国の神々を平定し、ヤマトタケルたちは帰途についた。甲斐、信濃長野、美濃大井、釜戸、池田から尾張の国境、内津(うつつ)峠に入った。・・・尾張ではまだしなければならないことがあった。それは伊吹山の神を征伐することだった。ヤマトタケルは素手で戦うからと草薙の剣を美夜受比売に預けて出かけることにした。伊吹山を登り始めてしばらくすると、白く大きなイノシシが現れた。山の神の使いが変身しているに違いないから大したことはないと先に進んでいった。ところがこのイノシシが山の神自身が変身していたのだった。山の神はヤマトタケルに大氷雨を降らせため、大きな痛手を被ってしまい、やがて病にかかり伊吹山を下りた。伊吹山を下り、毒気にあたって命からがらにこの泉にたどり着いたヤマトタケルは玉倉部の清水を飲んで体を休めた。


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-たける4

ここの清水の効果は大きく、高熱がさめたという話が伝わっている。伊吹山ゴンドラ乗り場付近の命水ケカチの湧(ゆ)や滋賀県米原町醒ヶ井に「居醒の清水」があり、この伝説が残っている。昔、醒ヶ井は中山道を往来した人たちの休憩所でもあった。ヤマトタケルが傷をいやしたことから「居醒(いざめ)の清水」と呼ばれ、醒井(さめがい)という地名もこの話が元になったと言われている。


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-たける5

そして・・・木之本地蔵院で「蛙」と出会いましたので、ついでにもう一つ。


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-たける6

■曹洞宗大本山永平寺御直末「華蔵山・長善禅寺」

琵琶湖の北側、高島市の国道161号線沿い、道の駅「マキノ追坂峠」から少し福井よりにあるお寺です。


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-たける7

蛙がいっぱいあるのは嬉しいのですが、なんともわけのわからないお寺です。