ぽかっ(78) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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イサム(3)


◆すくらんぶるアートヴィレッジ◆(略称:SAV)    若い芸術家たちの作業場・みんなの芸術村-むれ1

この作品は薄暗い蔵の中に置かれており、案内のおばさんが来館者のためにゆっくりと大きな木戸をあけてくださる。その瞬間に「無」であった空間に「エネルギー」がみなぎる。


◆すくらんぶるアートヴィレッジ◆(略称:SAV)    若い芸術家たちの作業場・みんなの芸術村-むれ2

Energy Void】1971-72年
高さ3.5メートル

重さ17トン

スウェーデン産黒花崗岩


■イサム・ノグチ庭園美術館/香川県高松市牟礼町牟礼3519

香川県牟礼のイサム・ノグチ庭園美術館が収蔵、門外不出とされ天皇皇后両陛下が『吸いよせられた』と語る作品。


◆すくらんぶるアートヴィレッジ◆(略称:SAV)    若い芸術家たちの作業場・みんなの芸術村-むれ3

2005年7月2日(土)~8月28日(日)札幌芸術の森美術館

札幌芸術の森美術館開館15周年記念。出品は、ニューヨークのイサム・ノグチ財団・庭園美術館所蔵の作品33点を中心に、45点の作品と資料から構成された。牟礼では蔵に鎮座する門外不出の「エナジー・ヴォイド」が、イサム・ノグチのパートナーとしても活躍された石彫家・和泉正敏によって、札幌では美術館前の池の上に浮かぶように設置された。宇宙的な静けさを帯びつつも、その虚空(ゼロ)から無限に溢れる激しいエナジーを放出する。大型クレーンで空中をゆっくりと移動するエナジー・ヴォイドは、まさに天女が空から舞い降りる風情で、高貴な姿にほのかな色香を醸しだしていた。誕生からずっと、牟礼の庭園美術館の神聖な空間に置かれ、いま初めて札幌の爽やかな空気に触れた喜びにも見えた。「北海道の白い光(太陽光)と抽象彫刻は実に相性がいいんですよ」据え付けが一段落した時、穏やかな表情でエナジー・ヴォイドを眺めながら、安堵の気持ちから和泉さんの一言。夕闇が訪れ、静寂な空気に包まれ、満月を背に、エナジー・ヴォイドは、漆黒の空間のなかに「凛」として映えていた。


◆すくらんぶるアートヴィレッジ◆(略称:SAV)    若い芸術家たちの作業場・みんなの芸術村-むれ4

2005年9月16日(金)~2005年11月27日(日) 東京都現代美術館

「地球を彫刻した男」・・・そう称されることの多い世界的な芸術家イサム・ノグチ(1904-1988)。彼の最後にして最大の作品である《モエレ沼公園》が没後17年の歳月を経て、2005年7月札幌市に完成した。滑り台、ブランコといった遊具はもちろんのこと噴水や築山に至るまで189ヘクタールにも及ぶ公園全体がノグチのマスター・プランに基づいて創られ、生涯をかけて彼が夢みた大地の彫刻作品がここに誕生した。公園のグランド・オープンを記念して開催される本展は、公園や遊び場の造形という視点からノグチの新たな魅力を紹介し、あわせて20代から晩年までの多彩な活動の全貌を辿る。石の彫刻家として有名なノグチですが、舞台装置、環境芸術、陶芸、家具・照明のデザインなど彼の興味は軽やかに芸術のジャンルを横断し、革新的でユニークな足跡を残している。またその活動場所も父の国である日本、母の国であるアメリカを中心にヨーロッパ諸国やその他の国々まで広がり、旅人のように地球規模で活躍したアーティストだったと言うことができる。本展はニューヨークのイサム・ノグチ財団・庭園美術館所蔵の作品を中心に46点で構成され、牟礼のイサム・ノグチ庭園美術館から門外不出とされていた石彫の代表作《エナジー・ヴォイド》が特別出品された。吹き抜けで中庭に面したガラス張りの十分に採光のある場所に展示された。またモエレ沼公園の遊具も会場内に設置し、触って遊べる体験空間や作品とのよい出会いを提供する教育プログラム、イサム・ノグチが残した無限の創造力は、21世紀を生きる私たちに、今も輝きを失うことなく多くを語りかけてくる。


◆すくらんぶるアートヴィレッジ◆(略称:SAV)    若い芸術家たちの作業場・みんなの芸術村-むれ5

The Isamu Noguchi Garden Museum, New York

クイーンズのロングアイランドシティにあるイサム・ノグチ庭園美術館。この美術館は彼のアトリエのあった場所に1985年に建てられ、一人の芸術家の美術館としてはアメリカで初めてのものだったそうです。建物は、美術館というより確かに大きなアトリエです。

そこにも《エナジー・ヴォイド》はある。


そして・・・その2階、階段の側に展示してある滑り台の模型。


◆すくらんぶるアートヴィレッジ◆(略称:SAV)    若い芸術家たちの作業場・みんなの芸術村-むれ6

この作品こそが、さらにイサム・ノグチへと私を向かわせた。