ぽかっ(50) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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いろは蛙辞典(6)


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■県井戸と蛙

県井は、今も京都御苑の宮内庁京都事務所の西側にある井戸で、染井、祐井と共に、御所三名水の一つに数えられています。昔、この井戸のそばには「県宮」という社があって、地方官吏に任命されたいと願う人々がこの井戸で身を清めてから社に祈願し、宮中に参内したといわれています。
「蛙鳴く県の井戸に春暮れて散りやしぬらむ山吹の花」後鳥羽院

「都人きてもをらなむ蛙なくあがたのゐどの山吹の花」橘公平女

などと蛙や山吹と詠まれることが多く、『枕草子』にも、「家は、近衞御門、二條一條も好し。染殿の宮、清和院、菅原の院、冷泉院、朱雀院、とうゐん、小野宮、紅梅、県井戸、東三條、小六條、小一條(第十九段)」と賞賛されています。菅原道真公や明治天皇の皇后が産湯に使ったとも伝えられています。県井のあったところは、一条北、東洞院西角で、幕末まで五摂家の一つである一条家の邸宅でしたが、東京遷都と共に京都御所の中に取り込まれたといいます。


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■県井観音(如意輪観音)


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■井手の蛙

京都府綴喜郡井手町大字井手水無地区の玉川保育園の裏側に小さな石碑があります。かつて湧水地で、カジカカエルか多く生息していたところです。現在はカエル公園として整備され、カエル像やカエルを詠んだ和歌の碑があります。井手を歌った和歌の中でも蛙に関するものは83首が数えられ、古来より井手は山吹とともに「蛙」の名所としても知られていました。「蛙」とはカジカカエルのことで、古来、もの悲しい鳴き声を王朝の貴人達に愛され、多くの和歌に歌われてきました。鴨長明の歌論集「無名抄」には、次のように書かれています。「井手の川づと申す事こそ様(さま)ある事にて侍れ。世の人の思ひて侍るは、たゞ蛙(かへる)をば皆かはづと云ふぞと思へり。それも違ひ侍らね共、かはづと申す蛙は、外にはさらに侍らず、只井手の川にのみ侍るなり。色黒きやうにて、いと大きにもあらず、世の常の蛙のやうにあらはに跳り(おどり)歩くこともいとせず、常に水にのみ棲みて、夜更る(ふくる)程にかれが鳴きたるは、いみじく心澄み、物哀なる聲にてなん侍る。春・夏の比必ずおはして聞き給へ」(井手の蛙は大きさが普通の蛙と同じくらいであるが、色は黒く、さほど飛び歩かずいつも水の中にいて、夜がふけるとその泣き声は清らかで、人の心をしみじみとさせる)。
「あしひきの山吹の花ちりにけり井手のかはづは今や鳴くらむ」藤原興風

「色も香もなつかしきかな蛙鳴く井手のわたりの山吹の花」小野小町

「音にきく井堤の山吹みつれども蛙の聲はかわらざりけり」紀貫之


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さて「井の中の蛙」そして「胃の中の蛙」ということで・・・


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胃薬と言えば「キャベジン」ですが、発売はコーワ。コーワと言えば「ケロちゃん、コロちゃん」ですよね。


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ど根性ガエルの・・・「ソルマック」も忘れてはいけません。