造形落語の会(20)4つ畳み
■おおよそ紐というものは ①撚紐(よりひも)② 編紐(あみひも)③ 組紐(くみひも)の3つに分けられます。よりひもは撚ったひも、つまり数本の糸(束)に捻りを加えながらまとめたもの。わら縄や刺繍糸がそうです。編紐は、リリアン(若い人は知らないかな?)だと考えてください。一本の糸束で構成され、端を引っ張るとどんどんほどけてしまいます。組紐は、数本(多ければ百本以上)の糸束を一定の手順で組んでいくものです。日常使う紐の中では、かなり多くが実は組紐です。組紐はおもりの調整で、伸びや硬さが微調整できます。引っ張った時に遊びがあるのが特徴です。だからきっちり締めやすいし、力が掛かった時にも、切れにくいのです。
■糸により構成される物としては、大きく分けて3種類があります。「織物」「編物」「組物」です。「織物」は、経糸と緯糸から構成されていて、「編物」はループの連続から構成されています。そして、「組物」は、基本的に経糸のみで作られています。したがって、髪の毛にする「三つ編み」は、正確には「三つ組」が正しいと言えます。
さて「組紐」の感覚に一番近いのが「4つ畳み」という結び方です。
4本の指を効果的に使います。
指に巻きつけるようにしながら・・・
最後は、最初の部分の輪の中にヒモを通します。
指からヒモをはずして引き締めます。
帯止めの紐のようなしっかりしたヒモが完成します。