「卵の研究」3
私と卵の関係を振り返りますと・・・
幼少期、卵は貴重品で、田舎からの贈物は真っ白な紙箱に「もみがら」をびっしり
敷き詰めて、うやうやしく卵が並べられていたものです。
そして、遠足や運動会など特別な時のお弁当には、「玉子焼き」が入っていました。
最高のおやつは、「ゆでたまご」です。殻をポリポリとはがして、お塩を少し振りかけてはパクッ、振りかけてはパクッ。高校時代、一番よく喫茶店に出入りした頃で、モーニング・セットについてくる「ゆでたまご」は、朝の味がしました。
小さい頃は、レストランで「オムライス」を注文するのが嬉しくて・・・トマトケチャップの赤と卵の黄のコントラストが本当に美しいと感じたものです。画像の下方は、息子が中学時代、食べる前にケチャップで遊んだものです。思春期の味がしたのだろうと思います。
作品として卵が登場したのは、高校時代です。上記のような100号程度の作品ですが、丸く切り抜いたベニヤ板が落ちているのを拾ってきて張りつけ、中央部分はトタン板を酸で腐食させて貼り付けて・・・多少描きこんで仕上げました。
題名は「たまごのかたちはたまご」です。精子と卵子の関係をイメージして制作しました。天王寺美術館で開催された「高校展」で賞をいただいたもので、現在は、美術部の先輩が所有してくれています。
教え子たちと「すくらんぶる展」をスタートさせるにあたり、そのロゴマークは「スクランブル・エッグ(炒り卵)」にちなんで・・・もちろん卵です。
さらに、すくらんぶるアートヴィレッジをオープンさせ・・・
昨年、美術教師OBの展覧会「群展」に、紙粘土で制作した「恐竜の卵の化石のレプリカ」を出品しました。
そして今、ふたたび卵にこだわっているところです。