造形楽語の会(1)
新年の抱負(決意)として・・・
「造形楽語の会」を立ち上げることにしました。
教え子たちとSAVをオープンさせ2年が経過し、今後の活動・運営について新たな展望が必要です。
美術教師として「美術を教える」ことに努力をしてきましたが、残された時間も少なくなるばかりです。
今、何をすべきか?何ができるか?をここ数年考えてきましたが、
結論として・・・「美術を伝える」ことが重要であるとの結論に達しました。
科学技術の進歩そして物質文明は、私たちに豊かな生活をもたらしてくれましたが、
受身で消費するだけの生活は、いずれ破綻をきたしてしまいます。
科学技術と芸術文化、物質文明と造形活動がバランスを保ってこそ、真の豊かさだと思うわけです。
教育における「学力」論争についても、結局のところ「知徳体」のバランスが大切なのです。
これからの社会そして教育をみすえて、私がこれまで「造形(美術)」に関して培い蓄えてきた
「内容と方法」のすべてを、「伝えて」いきたいと思います。
人類の進化は、二足歩行により「手(前脚)」が自由になり、「脳」が発達しました。
そして、「道具」と「火」を用いることができるようになったのです。
「道具」の中で最大の発明は・・・「刃物」です。
獲物を捕るために、そして獲物を食べやすくするために・・・
さらに様々な「道具」を創造し改良するために、「刃物」も進化しました。
「造形楽語の会」では、
「つくる」を基本コンセプトとして
「手」そして「刃物」や「道具」にこだわり
造形活動・図工美術を通して
本来の豊かな生活をとりもどせるように
原点に立ち返って・・・「伝えて」いきたいと思います。