さくっ(5) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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チャック物語(2)


ファスナーのブランドは、日本が誇るYKKとアメリカのタロン社です。タロン社と言えば古着マニアにはたまらないアイテムのひとつです。初めてデニムにジッパーを付けたのはLeeで、タロン社の名前もここから有名になったとも言われています。もちろんリーバイスもここからタロンのファスナーを使い始め、今でもタロン社のファーストモデルジッパーの付いたデニムを探しているマニアもいるほどです。現在タロン社はないのですが、当時はデニムだけじゃなく、ブルゾンに革ジャンにパンツにと、あらゆるアイテムにタロン社製ジッパーは使われていました。


◆すくらんぶるアートヴィレッジ◆(略称:SAV)    若い芸術家たちの作業場・みんなの芸術村-ふぁす1



日本では1934年(昭和9)に国産化されて以来、日本製ファスナーは輸出産業の一つになるまでに発展しています。第二次世界大戦後は金属ファスナーにプラスチック・ファスナーが加わり、色数も種類も豊富になりました。特殊なものでは、スライダーが外れて左右に分離するオープン・ファスナー、務歯の見えないコンシール・ファスナーがあります。


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ファスナーには、ファスナーテープという服に縫いつける布地があって、両方の端(に小さなギザギザが並んでいます。これを務歯と言います。務歯が中を通るスライダーという取っ手のついた部品を上げると、務歯が組み合って閉じ、下げると務歯が離れて開きます。


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スライダーの中は、Yの字のかたちをした通り道があるだけです。務歯のあるファスナーテープが、スライダーのYのVの部分を通ると、テープが少し曲がり、歯の先端がすこし広がって、歯車がかみあうようにすきまに入って、YのIの部分で組み合ってくっつきます。


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ファスナーには大きく分けて次の3つの種類があります。

エレメントが金属でできている金属ファスナー、樹脂製のエレメントがテープに射出成型された“ビスロン”ファスナー、エレメントがコイル状の樹脂でできている樹脂ファスナー、これらはそれぞれの特徴、用途に応じて使い分けられます。


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YKKセンターパークの展示物です。