さくっ(4) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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チャック物語(1)


チャックは英語みたいですが、日本だけの呼び方です。英語のChuckとは関係なく、戦前にチャック印で販売されたファスナーが丈夫で評判が良かったため、ファスナーをチャックと呼ぶようになりました。口をひもで縛って閉じるきんちゃく袋の「ちゃく」をもじってできた言葉です。


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ファスナーはテープ状の開閉式留め具(滑り式留金具)、スライド・ファスナー(Slide Fastener)の略で英国式名称・一般名詞です。英語では、ファスナーやジッパーと呼ばれています。国際的にファスナー(Fastener)は、「ネジ」など締め付けるものをさします。


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ZipperまたはZip Fastenerは、もともと米国式の呼び方で一般名詞です。ジップはファスナーを閉めるときのシューッという擬音からきており、非常に早い音を表しています。これにer(物)をつけてZipperとして最もスピーディなものを表しています。今ではアメリカだけでなく広く世界に通用しています。


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シェレス・レランパゴス、「稲妻」という意味で中米諸国で使用されている言葉ですが、一部ではシェレス・デ・クレマレラスと呼ばれているところもあります。フランス語ではフェルメチュール・ア・グリシェール、ドイツ語ではライスフェアシュルース、イタリア語ではキウズーレ・ランポ、中国語ではラーリェンで中国・台湾・香港などで使われています。


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ファスナーは、1891年にアメリカ人のホイットコム・ジャドソンさんが考え出しました。ジャドソンさんは太っていて、靴をはく時におなかが邪魔して、ひもをうまく結べなかったらしい。その苦労から、靴ひもの代わりになるファスナーを思いついたそうです。まだこの頃はClasp-Lockerと呼ばれていましたが、やがてジッパーと呼ばれるようになりました。


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改良を重ねて、今日の形に近いものが完成したのは1917年です。技術者ギデオン・サンドバッグさんがジャドソンさんのアイデアに工夫を加え、もっと小さい物から軽くてあらゆる物に使われるようになり、ファッションに使われだしたのもこの時だと言われています。初めて鞄にファスナーを付けたのは、あの有名なエルメス社です。この頃からホックレス・ファスナーと呼ばれるようになり、ファスナーという名称は今に至っています。