シュール考(3)
バットに水を入れて、墨をゆっくりと水面にたらします。
墨の黒だけでは模様になりませんので、私の考えた方法として・・・指に鼻の油をつけて水面をふれてやると、墨が油で押しのけられて、ご覧のようになります。
さらに、細い棒などで水面を動かして墨に渦を描かせます。
そして、静かに水面に紙をかぶせます。本当なら水洗いするのですが、薄い習字の半紙を使いましたので、そのまま乾燥させることにしました。
もう1枚、障子紙にやってみました。墨と柿渋を混ぜたものなので、乾燥するとどのような色になるのかも楽しみです。
私自身、シュールとの出会いは、やはり中学時代です。特に、ダリの作品には衝撃を受けました。作品はもとより、その題名がおもしろく・・・「一匹のミツバチがザクロの実のまわりを飛んで生じた夢のさめる一瞬前」などと一生懸命に暗記したものでした。
( 上の画像は、マグリットとダリの作品を合成しています。 )
フォト・マジックしてみました。
ダリの作品で、やっぱり最高は・・・「内乱の予感」です。私の中では、ピカソの「ゲルニカ」に匹敵すると考えています。
日本でマグリットが一躍脚光を浴びたのは・・・万博会場に並べられた四谷シモンさんの「マグリット人形」ではなかったかと思います。
( 上の画像は、マグリットの異なる2つの作品を合成しています。 )
マグリットの作品にフォト・マジックしてみました。
なぜ私が「つげ義春」さんに惹かれるのか・・・理由は、このシュールにあったとあらためて認識しました。
リンゴの部分だけをフォト・マジックで置き換えました。