さぶっ(78) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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シュール考(1)


なぜ・・・「まどろむ」・・・という言葉が気になったのだろうか?


自分の思考回路を探っていくうちに・・・だどりついたのが


「マルドロールの歌」であった。


◆すくらんぶるアートヴィレッジ◆(略称:SAV)    若い芸術家たちの作業場・みんなの芸術村-まる1


現在、上画像の粟津潔さん装丁本は入手できないが、黒い唇を横にしてドリッピングというデザイン。マン・レイの唇を彷彿とさせる。


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ロートレアモンを発掘?したのは、シュールレアリズムの帝王アンドレ・ブルトンである。


あまりにも有名な・・・


「解剖台の上のミシンと蝙蝠傘の出会いのように美しい」


Beau comme la rencontre fortuite sur une table de dissection d'une machine à coudre et d'un parapluie


このフレーズにブルトンは触発されたわけである。


そして、シュールレアリズム宣言「溶ける魚」を発表したのである。


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この魚を用いた顔の装丁・・・まるで児童画のようでもある。


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ブルトンは「ナジャ」という女性との出会いの体験を発表している。


「ナジャ」という名前は、ロシア語の「希望(ナディージダ)」という言葉からつけられたらしい。


その本の最後に・・・


「美は痙攣的なものであるにちがいなく、さもなくば存在さえしない」と記されている。


画像の上段も粟津潔さんの装丁であるが、これもまた現在入手できない。


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現在、私自身「写真造形(フォト・マジック)」にはまっているわけだが、マン・レイの作品から触発されることも多い。


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マン・レイは、「解剖台の上の・・・」に触発されて、そのままズバリの作品も残している。


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マグリットの挿絵・・・


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ベルメールの挿絵・・・など、多くの作家たちが触発され作品を残している。


そんなこともあって、「マルドロールの歌」が私自身の思考回路に巣食っているようであり、


しばらく「シュール考」として展開してみようかと・・・考えているところなのである。