伝承の折紙・・・「折りガニ」(1)
いろいろな研修で指導してきましたが、ブログに掲載してほしいとの強い要望がありました。以前にも紹介したことがありますが、今までより丁寧に過程を掲載することにしました。
この「折りガニ」は一般の本にはあまり紹介されていません。掲載したとしても、なかなか折図を見て作ることが難しい折紙です。そういう意味で、やはり人から人へ「伝承」していくのが一番です。
このブログをご覧になりましたら、ぜひ多くの人へと伝承していただけると幸いです。
まずは、正方形の紙を用意してください。結構複雑になりますので、B4以上の大きさの紙を裁断して作ってください。そして、上図のように方眼状に折り目をつけ、赤い線の部分にハサミで切り込みを入れてください。
イメージは「4羽の鶴」です。切り込みを入れた4片を、それぞれ鶴の要領で折っていくことになります。まずは、袋たたみ折りをします。
折り終えると、こういう形になります。鶴の羽を折るために、折り目をつけます。
「折り目」こそが、折紙の最重要プロセスですから、あわてずに丁寧に作業しましょう。
折り目にそって、袋部分を画像のように折り広げてください。手裏剣の形になりましたか?
紙を裏返して、手裏剣の突起部分を中央に合わせて折り曲げます。
手裏剣の形をガイドにして、放射状に折り目を入れていきます。この折り目が、折りガニ最大のポイントになります。裏面の画像も紹介しますので、しっかり折り目をつけてください。
中央にむかって、三角形の折り目をしっかりとつけてください。次の段階が山場になります。慣れないうちは、紙を破いてしまう可能性もありますので、ここまでのプロセスを数個作っておくことをお勧めします。つづく