つげ義春「ねじ式」の蒸気機関車を追いかけて・・・
もうすでに、そのネタ本(写真)は見つけられているそうなのですが、ネット検索しても情報がつかめませんので、私なりに調査してみました。
その結果・・・
■シェイ式の蒸気機関車はアメリカのリマ(ライマ)社製で、シリンダーを車体の片側だけに縦に配置し、蒸機のシリンダで駆動したクランクでシャフトを回し、台車についたギアに動力を伝えて走行するという方式です.シャフトのジョイントが曲がるため、通常の蒸気機関車よりも急カーブに対応できるようになっています。
ではないかと・・・
■台湾・阿里山の3シリンダー28トンのシェイ式蒸気機関車
1914年のアメリカLIMA社製(製造番号:2789または2788)です。阿里山の蒸気機関車は保存されている機関車が多く、そのうち1両26号は動態復元され現在も稼働状態で阿里山森林鉄道の北門機関区に保管されています。しかし台湾の環境法により蒸気機関車の出す煙が公害だといわれており、常時運転するわけにはいかないようです。
このシェイ式蒸気機関車にも数々のモデルがあって、実際につげさんが下敷きにした写真集?を発見しないかぎり結論を出すことはできません。
しかし、今回の調査で多くの蒸気機関車を久しぶりに堪能することができ、楽しい経験となりました。しかも、このシェイ式というのは知らなかったなあ・・・
■2001年10月、「ねじ式」からインスピレーションを得たジャケットの『汽車には誰も乗っていない』(たま、地球レコード)が発売されていますが、このジャケットのスケッチはまったく違う蒸気機関車の絵でした。
楽しみついでに・・・写真造形(フォトマジック)してみました。