まよ子外伝(31) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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■マネキン人形(mannequin)は、衣服やファッションの陳列に用いる人体を模した人形である。マヌカン人形ともいう。「マネキン」、mannequinという語は、中世のオランダ語で「人間」を意味するmanの愛称形であるmannekijnに由来する。


◆すくらんぶるアートヴィレッジ◆(略称:SAV)    若い芸術家たちの作業場・みんなの芸術村-まねきん3

最初は16世紀のフランスで、商業で衣服の宣伝用にミニチュア版の衣服を着せる目的でビスク・ドールが使われていたが、より効果を追求した結果、19世紀頃に、現在のような等身大サイズのマネキン人形にとって代わることになった。ただし、過渡期は籐製やブリキ製の立体ディスプレイ・ハンガーの様相であった。20世紀にはいると、いくつかのマネキン人形製造会社がパリに設立され、蝋を使用した工業製品としてのマネキン人形が生産されるようになった。1911年には肩関節から腕を取り外し可能な、はじめて衣服の完全な脱着ができる画期的なマネキン人形が発表される。以後、腕と頭部は蝋製で胴体のみ木製フレームに綿入れのキルティングをしたものが主流となった。(縫製に用いる人台に似た形状の胴)しかし、蝋製のマネキン人形は、ショーウィンドーの照明の熱で溶けたり、重量が重すぎて搬入や移動が困難で、その際に壊れることも多かった。そこで、素材を改良したマネキンが1920年代に開発された。この軽量な素材は多彩な表現を可能にし、戦前を代表するアールデコスタイルを持つ、美しくも革新的なマネキン人形を生み出した。また、ファイバー製も登場した。


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マネキンは、ウィンドウの花である。しかし、本来の主役は着飾った衣装であって、マネキンは、まさしく「ママネキン猫」のようなものである。様々な衣装を身にまといながら、いつもとり残される身である。なぜか、うら悲しい。


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マネキンと「廃墟」は何故か良く似合う。


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