まよ子外伝(24) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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■ロシアの作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキー

バレエ音楽『春の祭典』(フランス語:Le Sacre du Printemps, 英語:The rite of spring )は1913年に完成し、同年5月29日に初演された。20世紀の近代音楽の傑作に挙げられる作品であり、複雑なリズム・ポリフォニー・不協和音に満ちていて、初演当時けが人も出る大騒動となったことで知られる。


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ストラヴィンスキーさんもベレー帽・・・手塚治虫さんとかぶりますねえ。さて「春の祭典」ですから、当然「春風」です。


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春風・夏風・秋風・冬風・・・四季、春夏秋冬。

■泉谷しげる

「春夏秋冬」と肩を並べるであろう名曲「春のからっ風」が収録されたの4作目のアルバム「光と影」。


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■「南風」車窓風景

四国旅客鉄道(JR四国)が岡山駅 - 高知駅・須崎駅・中村駅・宿毛駅間を、宇野線・本四備讃線(瀬戸大橋線)・予讃線・土讃線・土佐くろしお鉄道中村線・宿毛線経由で運行しているエル特急。高知駅 - 岡山駅間には所要時間が互角で、料金はほぼ半額の高速バス龍馬エクスプレスも運行されている。長距離を走るだけあって、車窓も様々に変化する。岡山を出て約30分後に渡る瀬戸大橋から眺める瀬戸内海の多島美、ため池となだらかな小山が点在する讃岐平野、琴平を過ぎ、讃岐山脈を猪ノ鼻トンネルで超えると徳島県三好市の町並みを眼下に眺めつつ山を下り吉野川を渡る。この後は吉野川に沿って四国山地に分け入り、真下に大歩危・小歩危峡、急峻な山の上にへばり付くように建つ家々が見える。この区間は急なカーブが連続し、振り子式車両は左右に何度も傾く。高知県に入り、大杉を過ぎると吉野川と別れ、四国山地を小さなトンネルを幾つもくぐって越えると、米の二期作も行なえる南国、香長平野に入り、15分ほどで高知に到着する。高知を過ぎると、土佐和紙の町・伊野や漁業基地のある須崎を過ぎ、トンネルをいくつか抜けると、窓いっぱいに太平洋が広がる。窪川からは土佐くろしお鉄道に入り、それから約1時間で、終点宿毛に到着する。


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■坂口安吾「南風譜―牧野信一へ―」

 私は南の太陽をもとめて紀伊の旅にでたのです。友達の家の裏手の丘から、熊野灘が何よりもいい眺めでした。このあたりは海外へ出稼ぎに行く風習があります。それゆゑ変哲もない漁村の炉端で、人々は香りの高い珈琲をすすり、時には椰子の実の菓子皿からカリフォルニヤの果物をつまみあげたりするのです。・・・そして翌日友達が孤独に疲れた人のみのもつ静かさで頻りにとめる言葉もきかず、私は出発してゐたのです。そして私は浜木綿のさわぐ海辺の径を、できるだけ太陽をふり仰ぎながら、歩いてゐました。

冒頭の牧野信一は、安吾の友人であり、神経衰弱で縊死を遂げた作家。彼が亡くなったときに、その作品タイトルをとって安吾が亡友にあてて書いた掌編です。ごく短い作品でありながら、多層イメージを持つ複雑な、安吾らしい作品といえます。