「そうそう、ちょっぴりエッチな風で忘れて・な・ら・な・い・のは」
「美しい女性の代名詞、ほとんどが前向きの色っぽい顔だけど・・・横顔にマリリンの素顔があるような気がするなあ」
「1987年、女優マリリン・モンローの25回忌に朗読された詩が、世界的な大流行になったよね」
「日本では“千の風になって”だけど、風にまつわる歌や曲はそれこそ1000ではおさまらないくらい・・・」
■だれがつくったのかわからない一編の短い詩が世界で静かに広がっている。愛する人を亡くした人が読んで涙し、また慰めを得る。そんな詩である。英国では1995年、BBCが放送して大きな反響を呼んだ。アイルランド共和軍(IRA)のテロで亡くなった24歳の青年が「ぼくが死んだときに開封してください」と両親に託していた封筒に、その詩が残されていた。米国では1914年9月11日、同時多発テロで亡くなった父親をしのんで11歳の少女が朗読した。米紙によるとすでに1977年、映画監督ハワード・ホークスの葬儀で俳優のジョン・ウェインが朗読したという。
「千の風」あとに残された人へ -作者不詳-
私の墓前で泣くのはやめてください。
私はそこにいません。眠ってなんかいません。
私は千の風となって大空を駆けています。
私はダイアモンドのきらめきとなって雪に舞っています。
私は陽の光になって熟した穀物にふりそそいでいます。
私は優しい秋の雨となっているのです。
朝の静けさの中、あなたが目覚めるとき
わき上がる風となって
小鳥たちを輪を描いて舞わせます。
私は夜に輝く静かな星となって、あなたを見守っています。
だからどうか私の墓前で泣くのをやめてください。
私はそこにいません。私は死んではいないのです。
新しく生まれたのですから。
A THOUSAND WINDS Author Unknown
Do not stand at my grave and weep,
I am not there. I do not sleep.
I am a thousand winds that blow,
I am the diamond glints on snow,
I am the sunlight on ripened grain,
I am the gentle autumn's rain.
When you awaken in the morning's hush,
I am the swift uplifting rush
of quiet birds in circled flight.
I am the soft stars that shine at night.
Do not stand at my grave and cry.
I am not there, I did not die.
・・・つづく