どきっ(369) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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カエルの洗濯(2)


ふろっしゅ1


ドイツの家庭の30%以上がなんらかのフロッシュ製品を愛用しているという人気の家庭用洗剤です。緑のカエルマークの”フロッシュ” は、排水後 19日間で界面活性剤の98%が生分解されます。フロッシュとはドイツ語で「かえる」。緑のカエルマークの洗剤がデビューしたのは1986年。ドイツ初のエコロジカルな家庭用洗剤として注目されました。フロッシュはドイツのヴェルナー&メルツ社(Wemer&Mertz)というところで作られています。このヴェルナー&メルツ社は過去130年以上の歴史をもち、欧州市場において重要な地位を確立しています。専門技術、強いブランド力をもち、個人・業務用、双方のお客様からヴェルナー&メルツ製品は高く評価され、愛用されています。「大事なもののお手入れのため」きれいにし、手入れをし、保持することが、ヴェルナー&メルツ社の変わらぬ企業理念です。ヴェルナー&メルツ社の歴史は19世紀後半から始まります。ヴォルフガング・ヴェルナーが1867年ろうそく製造会社「ヴェルナー兄弟商会」を設立。その後1878年にゲオルク・メルツが加わり、「ヴェルナー&メルツ」となりました。


ふろっしゅ2

1887年にメルツ社の義理の息子フィリップ・アダム・シュナイダーが蝋(ろう)の新しい製造方法で靴クリームを開発し、1901年に缶入り靴クリームを「エルダル Erdal」のブランド名で登録されました。すぐにその後「エルダルErdal」のブランドに”かえるの王子”のロゴが追加されました。”かえる”はどんどん有名になりすぐに靴磨きの有名ブランドになりました。1921年にはドイツの靴磨ナンバーワンになりました。


ふろっしゅ3

1945年以降ビジネスが拡大し、会社は大きく発展しました。「レックス REX」(カーケア製品)と「テュバ Tuba(カーペットケア製品)」が50年代に発売され1954年にはオーストリアのハラインに2番目の工場がオープンしました。「トフィックス tofix」「タラックス tarax」ブランドで浴室用トイレ用クリーナーの新製品ラインを開始しました。そして、1971年に業務用洗剤の製造、販売を行う「タナ化学有限会社Tana Chemie GmbH」が設立されました。1973年に一つの製品で床の”掃除”と”つやだし”の手入れができる新ブランド「エムザル emsal」が発売され大好評となりました。


ふろっしゅ4

1986年、ついにフロッシュ(Frocsh)ブランドが誕生、環境に配慮した家庭用洗剤の成功の先駆けとなりました。1996年「カーレックスアウトフプレーゲ有限合資会社(CAR-REX Autopflege GmbH&Co.KG)」を設立し自動車化学製品部門の事業を強化しました。また同年、会社として最大の投資となった最新の輸送センターが完成しました。


ふろっしゅ5


ドイツの環境にやさしい洗剤フロッシュが日本でデビューしたのは2001年5月です。東京・新宿のOZONEデザインリビングセンターでの「サスティナブル・デザイン展」でした。翌年の5月~7月のサスティナブル・デザイン展にも再登場で、大好評。秋には全国のショップでの販売が始まりました.そして現在では北海道から九州まで全国のショップでフロッシュが販売されるようになりました。


そして、ユニクロからコラボTシャツも発売されています。


ふろっしゅ6

■フロッシュがアート界にデビュー!

雑誌pen 2月15日 特集[エコロジーの最前線]でフロッシュがアーティストの作品に登場しました。ドイツのベアー+クーネルは1992年結成のアーティスト3人組。1991年ドイツのパッケージ廃棄に関する新法令が制定されたのをきっかけに、プラスチックごみが一堂に集められるようになり、彼らはスーパーのゴミ袋がら歯磨き粉チューブまでのプラスチックゴミを集め、組合せ、椅子やランプのオブジェを作っています。ベアー+クーネルは「ゴミそのものが持つ『消費の色』に魅せられていったのである ―中略― ごみの切れ端に、そのモノが作られ、買われ、捨てられるまでの物語が浮き彫りになり、やがてその物語の背景にいる人と社会の存在が見えてくるのだ」pen より。そんな彼らが選んだ素材のひとつがフロッシュのビネガークリーナーのプラスチックボトル。10匹のカエルが「地球をきれいにしようよ」と話し掛けています。環境先進国のアーティストによる環境に与える負荷を抑えたエコ洗剤「フロッシュ」とのコレボレーションをごらんください。『Pen』2006年2月15日号(発行:阪急コミュニケーションズ)