どきっ(333) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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喜美子鉢


きみこ1


オークションで可愛い蛙のついた盆栽鉢を発見した。本物保障と書かれていたので、きっと有名な作家なのだろうと調べてみることにした。


きみこ2


落款は喜美子の略字で、筆書きのように見える。


きみこ3


本名:松栄喜美子 昭和4年1月28日生
略歴:昭和49年頃より開始、小鉢のみを製作する。師は林陶雀氏。

九州在住の女流鉢作家で釉薬を得意とし、絵付け、彫り込み文様等多彩な作風で人気があります。ご主人も鉢作家です。喜美子鉢の穏やかな色合いは、自然灰と天然鉱物を配合することで、生まれます。水引の良い鉢作りのために、性質の異なる数種類の陶土を配合します。その形の柔らかい曲線は、タタラとより紐による手作りで、仕上げられています。これらのこだわりが相まって、喜美子鉢は雑木盆栽の情感を、一層盛り上げてくれます。


きみこ4


松江喜美子となっている作品も見つけたが、これはたぶん松栄喜美子の単純な間違いであろうと思われるが、落款は「喜」もしくは「喜美子」の印になっている。残念ながら筆書きの略字で喜美子と書かれているものは発見できなかった。ということは、別人なのか?それとも贋作なのか?・・・せっかく蛙がついた鉢なのに残念。