どきっ(289) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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蛙コレクションBOOK(1)


じらい1


6月に予定していた「かえる友の会」関西支部の見学会が7月になってしまいました。日程調整はなかなか難しいものです。そこで、準備に余裕ができましたので、蛙コレクションの年表を作成することにしました。私自身のカエルとのショッキングな出会いは映画でみた「児雷也」の大蝦蟇です。これをコレクションの第一番目にしたいとあれこれ探しまわった結果・・・


じらい2


このような布をゲットすることができました。いったいこの布は何に使うものなんでしょうか?


じらい3


次にゲットしたのが、フィッシング用のフロッグで「ジライヤ」です。しかし、これらは現代の「児雷也」ですから、コレクションとしては説得力に欠けてしまいます。やはり、古い時代の本物の「児雷也」をなんとか収集しないと会員の方々に顔向けができません。


じらい4


そして、偶然ですがとうとう・・・ゲットすることができました。


木版画 和本 嘉永五年児雷也豪傑物語 4冊セット


嘉永5年(1852)出版の歴史的価値の高い本と思われます。サイズは縦約18cm×横約12cmで、全20ページ前後の本が4冊紐で束ねて1つになっています。柳下亭種員作、一雄齋?輝画です。


本物かどうかはわかりませんが、もう大満足です。いろいろ歴史を調べてみますと・・・


「自来也説話」1806(文化3年)~1807年、感和亭鬼武が沈俶撰・説話集『諧史』翻案として出版したようです。


「児雷也豪傑譚」1839(天保10年)~1868年、美図垣笑顔、一筆庵主人(溪斎英泉)、柳下亭種員、柳水亭種清など多くの作者が続いて出版したようです。


間違いなく「柳下亭種員」が作者として出ていましたので、これはかなり本物に近いと喜んでいます。