「蛙コレクション年表」作成中・・・
マンガ世代の私が、蛙との出会いをさかのぼると・・・
人気漫画家横山光輝の作品1966年週刊少年サンデーを原作に、1967年春から1年間にわたって放送された特撮ヒーロー番組の傑作。仮面の忍者赤影(坂口徹)、彼をサポートする白影(牧冬吉)、少年忍者青影(金子吉延)が、戦国時代を舞台に幕府転覆を狙う数々の組織と戦いを繰り広げる。というように、基本は真っ当な忍者モノのようなのであるが、先に特撮ヒーローと書いたとおり、全編にわたってロボットや巨大怪獣、その他SF的アイテムや、きわめて現代的な技術を駆使した武器や小道具がバンバン登場。忍術や妖術もほとんど魔法に近いレベルであり、このなんでもあり感が一度ハマると実に楽しい。
そこで、実写版・仮面の忍者「赤影」に登場した千年ガマをゲットすることにした。
しかし、さらにさかのぼると映画として観た「児雷也」に大蝦蟇が登場していたのである。
■児雷也
大蝦蟇に乗って妖術をあやつり、神出鬼没の活躍をする義賊・児雷也。日本人にはなつかしいヒーローだが、もともとは中国生まれだったということは、意外と知られていないようだ。宋代(960-1279)の沈俶撰の説話集『諧史』に、盗みに入った家の壁に「我来也(われきたるなり)」と必ず書き残していく盗賊の話がある。文化3-4年(1806-07)、感和亭鬼武がこれを日本の話に翻案して、読本『自来也説話』を書いた。この読本をさらに脚色し、現在の児雷也のイメージを形づくったのが、合巻『児雷也豪傑譚』だ。『児雷也豪傑譚』は天保10年(1839)から明治元年(1868)まで、じつに30年近い歳月をかけて、43編が出版された。美図垣笑顔、一筆庵主人(浮世絵師・溪斎英泉)、柳下亭種員、柳水亭種清と書き継がれ、筆をとった絵師は歌川国貞をはじめとして7人にのぼる。主人公・児雷也の容貌を『偐紫田舎源氏』の貴公子・光氏に似せたことや、胸のすくような勧善懲悪ぶり、そして何より荒唐無稽な展開によって読者を魅了した。