源氏物語
茶室に源氏物語がよく似合う・・・思い過ごしではないかと調べてみました。
源氏物語千年紀事業 -紫のゆかり、ふたたび-
紫式部日記の寛弘5年(1008年)11月1日の条に、源氏物語がすでに宮中でよまれていたと考えられる記述があることから、平成20年(2008年)を一千年の大きな節目の機会と捉えて「源氏物語千年紀」とし、8名の有職者・文化人の方がよびかけました。「よびかけ」の中で、「源氏物語が後世の日本や世界の文化に与えた影響を検証・再評価することは、世界における我が国の文化を再認識し、世界に誇る古典遺産を次の世界へ繋ぐ上で、この時に生まれあわせた私たちの責務ではないだろうか」として、これを機会に多くの関係者が多彩な取組を展開することが期待されています。今から千年前、「源氏物語」が初めて世に知られました。それは、世界最古の長編小説であり、卓越した文学作品であるだけでなく、文学、美術、工藝、藝能など、その後の日本が独自の文化を形成していくうえで、もっとも重要な源泉のひとつとなりました。 「源氏物語」千年という大きな節目を迎えて、人間性を深く洞察し、「もののあはれ」を知るという山紫水明のみやこに生まれたこの大切な思想を再評価し、広く国内外に発信していくことは、日本人の誇りを高め、自信を深めるための絶好の機会となるでしょう。それは現代に生きる私たちの未来の日本と世界に対する責務でもあります。源氏物語千年紀は、紫式部ら平安女性の偉業を讃えるともに、遥かな時空を縫って伝えられてきた大切な宝として、「源氏物語」が宿す日本文化の美と思想を、あらためて広く分かち合い、後世に伝えていく事業です。
その記念に山岡善昇さんが抹茶茶碗を制作されました。
陶歴 山岡善昇
昭和17年 三重県に生まれる
昭和34年 京都府陶工訓練校卒
同年 上山善次郎にて10年間修業
昭和44年 山岡陶画苑として独立
師匠より 善昇(昇)の号を受る
平成2年 国際花と緑の博覧会90政府苑に出品
京焼・清水焼展 入選3回
平成4年 92淡交ビエンナーレ茶道美術公募展入選
平成10年 京都色絵陶芸展にて京都市長賞を受賞
平成11年 京都陶磁器連合展 入賞
京都色絵陶芸展 入賞
平成12年 京都陶磁器連合展 グランプリ受賞
平成13年 京都陶磁器連合展 知事賞受賞
東京三越本店にて善昇展
平成14年 伝統工芸士認定
京都色絵陶芸展 京都市長賞
平成15年 京都陶磁器連合展 審査委員長賞
京焼・清水焼展 近畿経済産業局長賞
平成16年 京都色絵陶芸展 審査委員長賞
平成17年 京都陶磁器連合展 京都新聞社賞受賞
学研都市私のしごと館 講師・現在に至る
現在、色絵陶芸協同組合副理事長京焼・清水焼伝統工芸士会、幹事
山岡陶画苑、善昇銘で作陶中
上絵陶芸展 知事賞 3回
入選 10回
京都府工芸デザインコンクール 佳賞 3回
奨励賞1回
入選 5回
蔭山良斎さんも作られています。
源氏物語ゆかりの地「宇治」では、多彩に記念事業が展開されます。宇治茶の飴「舞碧」です。
源氏物語千年紀を前に、「山崎製パン京都工場」(宇治市槙島町)が、抹茶を生地に練り込んだ「抹茶食パン」を商品開発した。宇治抹茶とアクセントに入れたアズキが、源氏物語のイメージに合うと、源氏物語千年紀委員会にタイアップを申請、認められたという。生地は抹茶の色合い。茶の香りがし、食べるとアズキの甘みがする。バターなどは塗らずに生で食べるのがおすすめという。6枚入りで、千年紀のロゴ入りの袋に包み、源氏絵をデザインした箱に入れた。抹茶の配合量とアズキがつぶれないように生地を練る工程に試行錯誤したが、菓子パンではなく、主力商品の食パンにこだわって開発を進めたという。毎週土曜限定で近畿2府4県の同社ショップや大手スーパーなどで500円前後で販売している。
記念の宇治茶も出ています。