どきっ(11) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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■京都出身の書家「華雪」さん


かせつ1


華雪さんは、五歳の時から習字教室で書道を始めた。その時から白川静さんの辞書を愛読紙、字の奥深さに引き込まれた。高校一年生で地元の向日市で初個展を開催。東京に活動拠点を移したが、京都市内で書と篆刻のワークショップを開いている。なぜ、その漢字を書こうと思ったのか、その漢字はどんな成り立ちなのか、字を選んでから実際に書き出すまでの心境を詩にこめた。「自分がなぜ、その字を選んだかを分析する事で、自分が何を考えているのかわかるんです」という。


かせつ2


『花』と『刻』が好きです。私の書く『花』は散り散りになっていく感じ。『刻』は荒れた砂地や骨の、白く平らで削ぎ落とされたイメージ。自分をどんどん剥いで何もなくなった時、最後に残る骨のようなイメージは私の中で常に強く存在するものです。


かせつ3


硯で墨をする・・・「刻」が流れる。そんな贅沢な時間を、ゆったりした気分で「字」をしたためてみるのもいい。


かせつ4


白と黒の世界・・・無限の刻があるのかもしれない。


かせつ5