どきっ(9) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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「刻」で忘れてならないのが・・・


がん1


■Zガンダム

複雑な勢力争いと裏切り(心変わり)に彩られた物語である。地球連邦、ティターンズ、エゥーゴ、アクシズ、カラバ、ジュピトリス。何が物語のテーマなのか。ニュータイプ?重力に引かれた人々?強化人間?それともガンダムの続編という意義?たとえば、サイコガンダムの迫力や変形するZガンダム?それとも、アムロやシャアという人間の後日談?これらの錯綜した関係の中で、作品の本質へのヒントを与えてくれかもしれないのは、主題歌である「Z、刻を超えて」や、予告編に毎回流れる「君は、刻の涙を見る」という言葉である。なぜ、作品の登場キャラでも思想でもマシンでもない「刻」という言葉が、これほど強く押し出されているのだろうか?


がん2

「機動戦士ガンダム」の続編として期待されながら、難解なストーリと複雑な舞台背景、やるせない戦争への想いと全体に漂う重苦しい雰囲気から、当時賛否両論を巻き起こした「機動戦士Zガンダム」。しかし、TV放映から23年が経過した現在でも根強い人気を得ており、ガンダムシリーズの最高傑作ともいわれている。一作年から昨年にかけて劇場版が公開されたのは記憶に新しく、TV時代のファンだけではなく、女性をはじめとした新たな層を取り込みながら、「Zガンダム」は進化し続けている。


がん3

打ち上げパーティーに参加してくれた子どものために、私はテーブルの上に「ガン消し」コレクションを広げた。しかし、一番興味を示したのは「すくらんぶる」のメンバーたちだった。まさしく、ガンダムは時の経過を超えて・・・私たちの子ども心をくすぐり続けている・・・「刻」そのものなのかもしれない。


がん4