ガラスの地球を救え(1)
私が「魚」にはまっていることを知っている娘が、魚に関するTVが放映されていたのをビデオに撮ってくれていました。
■ABCでは会社創立50周年にあたる2000年より、故・手塚治虫氏が残したメッセージ「ガラスの地球を救え」を合言葉に環境問題に取り組み、2003年から毎年みどりの日に環境特別番組を放送してきました。「水と太陽」「空と海と川」「食と環境」など環境にちなんだ関西のいろいろな側面を取材してきました。そして今年は「生きもの」をテーマに、より真摯に、よりストレートに身近な命と環境を見つめた特別番組を4月30日の祝日に放送しました。
■「石に生きものを描く・小村一也」
私たちの住んでいる少し昔の風景に当たり前に生きていた魚や小鳥、昆虫たちの姿を愛を持って、少し風情と風景を加えて石に描く小村氏。琵琶湖や淀川水渓など身近な自然に生きる生き物たちの持つ面白さを再発見する。リポーターはシャンプーハット。
■小村一也 1959年大阪生まれ、茨木市在住。アトリエきりん洞/ネイチャーワークス主宰。所属団体=日本ワイルドアート協会/美術団体アートフォリオ/日本癒し絵協会。自然石に描く『石に棲む魚』で、新たなストーンアートの創作者として脚光を浴びる。琵琶湖・淀川水系を中心に、地元に生きる小動物の肖像画を描き続ける。
■石に棲む魚「その世の粋物」
私たちが生を営み、五感をもって認識できる事象が『この世』であり、想像や観念、また死後に存在すると言われる精神世界を『あの世』と定義する。ならば、現世に確かに存在し、事象として私たちが認識できる存在でありながら、別次元に生きる者たち。即ち、水面下と言う別世界の住人たちの姿を描くことを、『その世』を写すことだと考えています。石に棲む魚は、私たちの住む風景の中にほんの少し前まで当たり前に存在していた『その世の住人たち』の姿です。今では憧憬となってしまった彼らの世界を、理科美術的なリアル描写ではなく、ほんの少し風情や情景を与えることで、小意気で暖かみのある作品となり、すこしでも多くの人達に見て、触れて親しんでもらえることを願って、あえて生物ではなく『粋物』と称しました。
■「きりん洞」はより広く、多くの方に作品をご覧いただくために、アトリエにて常設展示をしています。石に棲む魚、原画等を皆様の目で直接見て、触れて頂き、ご意見やご感想をもとに作品を進化させていきたく願っています。また、アトリエはきりん洞に集う多くの作家さんや、お客様との歓談もできるアートサロン的な存在でもあります。石に棲む魚は、基本的にオーダーをお受けして制作するアートクラフトです。自然石をキャンバスにしているため、大きさや形、質感はそれぞれが唯一のものであり、当然そこに描かれる魚たちや構図もオンリーワンの作品になります。基本的には、全長20センチまでの石に1匹が泳ぐ作品で、10,000円~20,000円。オーダーから約2週間程度でお手渡しできますが、匹数・素材・構図・魚種等で難易度が大幅に変わりますので、その都度ご予算・ご希望をお聞きした上で制作いたします。