ぎょ(563) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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花魚風月(13)


チダイ1


■チダイ(血鯛)

チダイの特徴は、背鰭第3・4棘が、やや糸状にのびて、鰓膜が鮮紅色になって、尾鰭の後縁が黒くならないこと。鰓膜が血のように赤いところから「血鯛」と呼ばれるようになったという説もありますが、異説も多いようです。鰓膜が赤くなかったり、背鰭の棘がのびなかったり、尾鰭の後縁がちょっと濃い赤色になっていたり、マダイと惑わされるようなチダイも多くいます。いちばんの見分けは尾鰭の後縁で、マダイなら、絶対に黒くなっていますので、ここを見ると間違えることはありません。


チダイ2


■ハナダイ(花鯛)
本名は血鯛、えらぶたのふちが血のように赤く染まっているためです。真鯛と種類は違いあまり大きくならず30センチぐらいまでです。日本には「鯛」と名の付く魚がたくさんいますが、ほとんどはタイとは縁もゆかりのない魚たちで、タイ科の魚は真鯛を筆頭にチダイ、キダイ(レンコダイ)、クロダイ、キビレ、ヘダイなど数えるほどです。その中でも日本人が特に喜ぶのは真鯛とチダイでしょう。この2種は見た目も味もほとんど変わらないことから、市場でもあまり区別されることなく扱われています。体色が真鯛より鮮やかで「花鯛」とも呼ばれるチダイの方がときには値が張ることもありますが、比べると小型の多いチダイよりも真鯛の方が値段は高いようです。


チダイ3


■ハナダイ(鼻鯛・花鯛)

関東でチダイ、釣り人が広めて、いまや各地で呼ぶようになった。田中茂穂博士は、東京ではチダイに名称がなく、マダイと区別していないが、祝儀用に使うときには両種を区別していると不思議がっておられる。チダイは関西方面の呼び名で、血鯛とあてられるが、小さな鯛の意味だという説もあります。小さくても雄の前額部が張りだすせいか、各地で、鼻折鯛とか鼻鯛とか呼ばれていたようです。この呼称が、いつのまにか関東の釣船で使われるようになり、花鯛と、華やかな名に変わってきたと言われています。


シキシマ

■シキシマハナダイ

にらみ

■ニラミハナダイ


きんぎょはな

■キンギョハナダイ

「ハナダイ」と名前のつく魚は多くいますが、キンギョハナダイのように群れ泳ぐ姿は確かに「花」のようでもありますが、チダイのようにタイ科の魚については「花」と「鼻」の両方の説?があるようで・・・結局のところ、よくわかりません。