ブリキの魚(1)
■ブリキ(錻力・鉄葉は宛字) スズをめっきした鋼板のことである。語源はオランダ語のblikからと考えられるが、異説もある。明治時代、レンガを鋼板で保護しているものを見た日本人が、鋼板のことを尋ねるつもりでそれは何かと質問したところ、"brick"(レンガを意味する英語)という答えが返ってきたことから誤って付いた名である、とする説がある。しかしブリキについては江戸時代より知られており、この説は疑わしい。スズは鉄より腐食しにくいため、全面を覆うことで鉄の腐食を防ぐことができるが、一部でも鉄が露出するとその箇所から鉄の腐食が始まるという欠点がある。ブリキは缶詰などの容器の材料に用いられているほか、日本国内ではブリキの板をロボットや自動車・船舶・航空機のような形に成形・塗装した玩具を「ブリキのおもちゃ」と呼び懐古趣味的に愛好する人々がいる。昭和初期~中期の生活史を懐かしむ文脈に、ブリキのおもちゃは現れる。その郷愁を意欲的に追求するため(←?)に金銭と労力を投入してでもブリキのおもちゃを蒐集する愛好家も存在し、彼らの中で稀少価値の高い品が高値で売買されている。戦後の復興期においてブリキ製玩具の輸出は外貨獲得に貢献した。当時の玩具に錆びやすいブリキが使用されていた理由はコスト面だけでなく、産業へ優先して供給すべき伸銅製品の使用が玩具には制限されていた事も一因と思われる。
■北岡哲
1970 熊本県生まれ
1992 高岡短期大学木材工芸専攻卒業
1996 空間造形富山(富山市)
1998 個展(大島町絵本記念館)
1999 宮城県宮沢賢治記念館沿道に作品設置
2000 神通峡美術展2000(大沢野町)
魚・魚~水族館展(入善町下山芸術の森発電所美術館)
■魚(ギョ)・魚(ウォー)!空中水族館展
岡田徳右衛門順一(写真)と北岡哲(ブリキ彫刻)
美しい富山湾に生きる「魚」をテーマに、魚の顔をアップにした写真とブリキで作った魚の彫刻で、美術館の巨大な空間に水族館が出現する、楽しい企画展です。ブリキ彫刻北岡氏の新作、200匹のブリキの魚が空中遊泳する様は、驚きと感動を呼び起こしました。
私たち「すくらんぶる」と同じようなことを考えているアーティストがいるなんて・・・うれしくなりました。
ブリキの「ブリ」???「マグロ」???の大群です。
北岡さんは魚はもちろん、昆虫や蝶も大好きで・・・
巨大な魚も・・・
ブリキやセルロイドなど、私たちの郷愁をくすぐります。
「魚(ギョ)・魚(ウォー)!空中水族館展」が開催されたのが・・・
なんと・・・「発電所美術館」???










