春はサクラ(2)
■スズキ目ハタ科サクラダイ属「サクラダイ」地方名:キンギョ、ウミキンギョ、オタマコロシ
体側の白斑(雄)がサクラの花のように見えることからこのような和名がついた。雄は体が黄色みを帯びた紅色で体側に光沢のある白斑が散在し、背鰭の第三棘条と尾鰭の上下両端が糸状に伸びる。雌は橙赤色で、背鰭の棘条部の後方に黒斑が一個ある。
雌から雄に性転換する、雌性先熟型の雌雄同体魚である。琉球列島をのぞく南日本、台湾に分布。温帯の沿岸岩礁域で、浅いところから深いところまで群れになって生息する。
■カスミサクラダイ
カスミサクラダイはハタ科の赤橙色をした小型魚です。相模湾以南の水深100~200mの砂泥底に生息しており、アマダイ釣りの外道でかかることがあります。
背びれが黄色く中央あたりが深く切れ込んでおり、尾びれの縁が丸いのが特徴。全長は20cm前後までと小型ではありますがハタ科だけあって味は悪くないらしいです。