ぎょ貝類(8)
■楊妃舌(ようひぜつ) 中国人は貝柱を「楊妃舌(楊貴妃の舌」と形容しているほどで、中国料理には欠かせない食材。
■サンチャゴ(スペイン)巡礼 この巡礼はキリスト教のお遍路さんといったところだが、巡礼者は食器の代わりにホタテの貝殻を持ち歩く。その由来は、聖ヤコブの杖にホタテ貝が付いていたからとか。作家のパウロ・コエーリョは、『星の巡礼』という作品で巡礼者のホタテが光る場面を書いている。
■シェル石油 19世紀後半、老マレコス・サミュエルがロンドン塔の側で水夫相手の店を出していて、東インドの貝を水夫から安く買って儲けた。その遺産4万ポンドで息子がタンカーを作り、石油業を始めた。その紋章がホタテ貝である。シェルグループのロゴマーク制作年:1971年。1971年にローウィがデザインを一新したシェルのロゴ(ペクテン)は、今日も鮮烈な印象を与えるマークとして、多くの人々の視線を集めることに成功している。また、イギリスで最高勲位であるガーター勲章にはホタテ貝の紋章が用いられ、チャーチル卿もこの勲章を受けている。
●昭和シェル石油株式会社によって設置されたシェル美術賞(1956年~1981年)、昭和シェル現代美術賞(1996年~2001年)、合計31回の実績を踏まえ、時代を担う若手作家を発掘することを目的として、新たに再出発したのがシェル美術賞です。当賞は、完全な公募制を採用して将来性のある才能を発掘することを目的としており、「画壇の登竜門」として美術界より評価されています。
私の高校時代の恩師・佐々木壮六先生も受賞されました。
●佐々木壮六 1936年 大阪に生まれる/ 1961年 京都市立美術大学洋画科卒業/ 1970年 シェル美術賞展1等/ 1977年 ユーゴスラビア国際美術展選抜出品/ 1979年 明日を拓く精鋭23人展出品/ 1983年 第1回上野の森美術館絵画大賞展特別優秀賞/ 1991年 サロン・ドートンヌ出品(~'94)/ 1993年フィレンツェ賞展永久顧問となる/ 1997年 「佐々木壮六画集」刊行(求龍堂)・・・もう亡くなられました。
先生の作品「石橋幻想」です。