ぎょ(322) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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版魚人で紹介してきた木口木版の作品を「詩」だとするならば、ペン画(ドローイング)は「短歌」や「俳句」かな・・・と、ふと思った。そして、ペン画をイメージしてみると・・・最初に浮かんだのが「妹尾河童」さんだった。


河童と魚(1)


かっぱ1


■妹尾河童

1930年神戸市生まれ。グラフィックデザイナーを経て、54年独学で舞台美術家としてデビュー。喜劇、オペラ、ミュージカル、歌舞伎など、ジャンルを超えて幅広く活躍中の現代日本を代表する舞台美術家です。「紀伊国屋演劇賞」「サントリー音楽賞」「芸術祭優秀賞」「読売演劇大賞」他多数の賞を受賞。また、エッセイストとしても知られ、ユニークな細密イラスト入りの著書”河童が覗いたシリーズ”の「ヨーロッパ」「ニッポン」「インド」など、お馴染みの著書が多い。戦中・戦後の神戸を舞台にした小説「少年H」は、275万部を突破する驚異的ベストセラーとして全国で話題を集め、「毎日出版文化賞・特別賞」などを受賞している。


かっぱ2

「河童」を「魚」の部類に入れるのはちょっと強引すぎるので、せめて妹尾河童さんの描いた「魚」はないものかと探してみたが・・・


かっぱ3

残念ながら見つからない。そこで、次に考えたのが・・・小島功さんの「河童」の絵だった。


こじま1


■小島功

昭和3年東京生まれ、川端画学校、太平洋美術。昭和22年独立漫画派結成、昭和34年同派解散、日本漫画協会常務理事、漫画集団同人。昭和43年文春漫画賞受賞、昭和59年画業35周年展開催、平成2年紫綬褒章受賞、平成4年日本漫画家協会理事長に就任。


こじま2

ご存知・・・黄桜酒造の河童の絵皿です。カッパッパーのテーマソングで有名な黄桜のCMに登場する小島さんの色っぽい河童です。


こじま3

これは、黄桜酒造のカレンダーのために小島さんが描かれた作品です。


こじま4

しかし、黄桜酒造の河童の絵を最初にスタートさせたのは、小島さんではありませんでした。