「うぉんがく」(2)
小室等さんは多摩美・彫刻科そして・・・荒井由美さんは多摩美・日本画科だったはずです。
■「雨が空から降れば(1966)」作詞:別役実/作曲:小室等/唄:六文銭
雨が空から降れば 思い出が地面にしみ込む
雨がシトシト降れば 思い出もシトシトにじむ
黒いこうもり傘をさして 街を歩けば
あの街は雨の中 この街も雨の中
電信柱もポストも 故郷も 雨の中
しょうがない 雨の日はしょうがない 公園のベンチでひとり
お魚を釣れば お魚もまた雨の中
しょうがない 雨の日はしょうがない しょうがない
雨の日はしょうがない しょうがない
「木枯らし紋次郎」のずっと前、まだ「六文銭」がそんなにメジャーではなかった頃の名曲。
《 公園のベンチでひとり お魚を釣れば お魚もまた雨の中 》
当たり前のような歌詞ではありますが、なぜか「シュール」だとは思いませんか?
そして、この歌からさらに次の曲が聴こえてくるのです。
■「傘がない(1972)」作詞・作曲:井上陽水/唄:井上陽水
都会では自殺する若者が増えている
今朝来た新聞の片隅に書いていた
だけども問題は今日の雨 傘がない
行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ
君の街に行かなくちゃ 雨にぬれ
つめたい雨が今日は心に浸みる
君の事以外は考えられなくなる
それはいい事だろ?
・・・
・・・
行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ
君の街に行かなくちゃ 雨にぬれ
行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ
君の家に行かなくちゃ 雨の中を
行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ
雨に濡れて行かなくちゃ 傘がない